小論文を試験時間内に書き上げられず、焦ってしまった経験はありませんか。
限られた時間の中で合格点を取るには、やみくもに書き始めるのではなく、正しい書く手順を身につけることが不可欠です。
本記事では、問題形式ごとの効率的なアプローチ方法から、アウトライン作成のコツ、実践的な時間配分まで、試験時間内に質の高い小論文を完成させるための具体的な手順を解説します。
この手順を押さえることで、本番でも落ち着いて最後まで書き切れるようになるでしょう。
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小論文の基本

小論文を試験時間内に完成させるには、まず基礎を押さえることが欠かせません。
ここでは、小論文特有のルールや構成について解説していきます。
小論文の基本のおさらい
小論文は「自分の意見とその理由」で構成される文章で、説得力のある文章を書くことが求められます。
一方、作文は自分の体験や感じたことを表現力豊かに書くもので、感情を中心に展開しても構いません。
以下でも、小論文の基本について書いています。
構成
小論文は序論・本論・結論の3部構成で書きます。作文のように起承転結ではないので、注意しましょう。
構成については以下を参照。
ルール
小論文には守るべき基本ルールがあります。主語が自分の場合は必ず「私」を使い、「僕」「俺」「自分」は避けてください。
語尾は「だ・である」調で統一し、「です・ます」調は使いません。
人物名は敬称略(呼び捨て)で書き、気になる場合は「〇〇氏」「〇〇教授」などの肩書をつけます。これらは些細なルールに思えるかもしれませんが、守らないと減点の対象になる可能性があります。
また、小論文で求められる「意見」とは揺るぎない持論ではなく、あくまで問題の聞いていることに対しての答えと、その中での自分の意見ということです。
こうした形式面をしっかり押さえることで、内容に集中して書けるようになります。
書くルールについては以下も参照。
問題形式ごとの小論文の書く手順

小論文には複数の出題形式があり、それぞれに適した書き方のコツがあります。
形式ごとの特徴を理解して、効率的に対応できるようにしましょう。
設問型
設問型は短い指示文で書くべき内容が示される問題形式です。
「科学を学ぶ意義とは何か述べなさい」のように、テーマと解答条件が設問文で提示されます。最も重要なのは、聞かれたことにすべて答えることです。
たとえば「賛成か反対か」を問われているのに意義を述べたり、「両方の論拠を示しつつ」という指示があるのに自分の立場しか述べなかったりすると致命的な減点となります。
書いているうちに設問の条件を忘れがちなので、解答前に設問文に線を引いて番号をつけ、「何を」「どのように」答えるべきか箇条書きにしておきましょう。
複数の要求が含まれる場合は、一つひとつ確認しながら書き進めることが合格答案への第一歩です。
設問型の書き方は、以下も参照。
課題文型
課題文型は提示された文章を読み、その内容を踏まえて自分の意見を論じる問題形式です。
問題文や設問がある場合は、先にその内容を確認してから課題文を読みましょう。
そして答えるためには課題文の論旨を正確に読み取ることが求められます。筆者の主張や問題提起を理解せずに書き始めると、的外れな解答になってしまうでしょう。
読解の際は、筆者の主張に賛成・反対どちらの立場でも論じられるよう、公平な視点で内容を把握することが大切です。
課題文で述べられているキーワードや具体例を自分の論述にも取り入れると、説得力が増します。
ただし、課題文の内容をそのまま繰り返すだけでは評価されません。課題文を土台にしながら、そこから一歩踏み込んだ自分なりの考察を加えることで、質の高い小論文になります。
よく課題文の内容には反対をすることが基本と言われることがありますが、やみくもに反対してはいけません。
むしろ課題文の内容に賛成しても、具体例などが課題文に書かれていないものでそこから自分で考えた結果、課題文の内容に賛成ならば、それはあなた独自の意見になります。
課題文の書き方は、以下も参照。
資料型
資料型はグラフや表などのデータを読み取り、そこから見える傾向や問題点を分析する問題形式です。
データの特徴を正確に把握し、客観的な根拠として活用することが求められます。
まず資料全体を俯瞰して、最も顕著な変化や特徴的な数値を見つけましょう。複数の資料がある場合は、それらを関連づけて考察することで深みのある論述ができます。
注意すべきは、データの羅列に終わらないことです。「このグラフから○○という傾向が読み取れる」と指摘するだけでなく、「なぜそうなったのか」「今後どうすべきか」まで踏み込んで論じる必要があります。
資料は自分の意見を裏付ける強力な武器となるため、効果的に引用しながら説得力のある文章を構築しましょう。
テーマ型
テーマ型は「人口減少社会」「格差」など一語のキーワードや、写真または絵だけが示され、論じる角度を自分で決める問題形式です。
自由度が高い反面、方向性を誤ると論点がぼやけてしまう難しさがあります。
まずテーマから連想される問題点や論点を複数挙げ、その中から最も書きやすいものを選びましょう。
漠然と書き始めるのではなく、「このテーマについて何を問題として取り上げるか」を明確にすることが重要です。問題提起を具体的にすることで、論述の方向性が定まります。
また、テーマが抽象的であるほど、身近な具体例や社会的な事例を盛り込むことで説得力が増すでしょう。
限られた時間の中で、焦点を絞った論述を心がけることが合格点を取るカギとなります。
小論文の書く手順の基本

試験時間内に質の高い小論文を完成させるには、正しい手順を踏むことが不可欠です。ここでは、書き始める前に押さえるべきポイントと具体的な進め方を解説します。
書くポイント
小論文で最も重要なのは、いきなり原稿用紙に書き始めないことです。
何をどう書くか決まっていない段階で書くと、文章があらぬ方向に向かったり、書いては消すという時間のロスにつながります。
まず、聞かれていることに正確に答えることが求められます。
どんなに立派な内容でも、設問に答えていなければ点はもらえません。出題者の意図を理解し、自分が書くべきことを踏み外さないよう注意してください。
さらに、制限字数は厳守です。1字でもオーバーしたら0点を覚悟し、指定字数の9割以上は書くようにしましょう。
原稿用紙の使い方や書き言葉のルールも守る必要があります。
つい自分の書きたいことや熱意があるのなら指定字数を多少超えても構わないと思うかもしれませんが、採点者側からすれば「熱意があるのなら、なおさら聞かれていることにきちんと答えて指定字数も守るはずだ」と考えます。
したがって、採点者側の評価する基準に合わせて書くようにしましょう。
アウトラインを作成する
アウトラインとは小論文の設計図のことで、序論・本論・結論に分けて大まかな構成を書くことを指します。
このアウトライン作成が、制限時間内に質を確保した文章を書く鍵となるのです。
たとえば「あなたの目指す教師像を述べなさい」という問題なら、序論で目指す教師像を示し、本論で具体例を挙げ、結論でまとめるという流れを事前に決めておきます。
構成を決めずにいきなり書けるのは、よほど書き慣れた人だけです。
大学入試、就職試験、昇進試験で小論文の試験を受ける人には、作家業でも仕事にしていない限りハッキリ言って文章を書き慣れた人はいません。
そこでアウトラインを作ることで、文章の方向性がぶれず、論理的なつながりも意識しやすくなります。
試験開始後の最初の5~10分をアウトライン作成に充てることで、その後の執筆がスムーズに進むでしょう。
書く時間配分
時間配分を適切に設定することで、焦らず最後まで書き切ることができます。
採点者が読みやすい丁寧な字で書こうとすると、1分あたり15~20文字が目安です。
たとえば試験時間60分・800字以内の場合、最初の5~10分をアウトライン作成に、最後の5~10分を見直しに使うと、実際に書く時間は40~50分となります。
この時間で600~1000字程度書ける計算になりますが、試験当日の緊張感や問題の難易度によって書けるペースは変わるため、ギリギリだと考えておきましょう。
字が下手でも丁寧に書くことを練習段階から心がけてください。
また、実際に自分がどのくらいの時間で何文字書けるか計測しておくことも重要です。自分のペースを把握していないと、本番で時間不足に陥る可能性があります。

郵送で提出する小論文の試験を除いては、この制限時間を守って書くことが一番重要なことなので、試験本番までに制限時間内に書けるように準備をしておきましょう。
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