慶應義塾大学・文学部の小論文対策に悩んでいませんか。
文学部という名称から文学作品への感想を書けばよいと誤解されがちですが、実際には論理的思考力と表現力が試される試験です。
本記事では、一般入試における慶應大・文学部での小論文の出題形式や書き方のポイント、アドミッションポリシーの読み解きから大学の求める人物像まで、合格に必要な対策を具体的に解説します。
試験時間90分で7000字前後の課題文を読み解き、制限字数内で的確にまとめる技術を身につけましょう。
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文学部の小論文対策

慶應義塾大学・文学部の小論文試験は、単なる作文ではなく論理的思考力と表現力を総合的に評価する試験です。
ここでは文学部の小論文対策の基本、出題形式、そして大学が求める人物像を理解するためのアドミッションポリシーについて解説します。
文学部の小論文対策の基本
慶應大・文学部にかかわらず文学部の小論文対策で最も重要なのは、感覚的な表現ではなく論理的に思考し記述する力です。
文学部という名称から文学作品への感想を述べる試験だと誤解されがちですが、実際には課題文を正確に読み取り、自分の主張を客観的な根拠で支える論理的な文章が求められます。
設問が何を問うているのかを明確に把握し、求められている内容に的確に答えることが大切です。
日頃から新聞記事や新書を読み、筆者の論理展開や語彙を学ぶことが効果的な対策となります。
また、自分の考えを論理的に組み立て、序論・本論・結論という構成で一貫した主張を展開する練習を重ねましょう。
文学部の小論文の対策は、以下の記事も参照。

出題形式の把握
慶應大学・文学部の小論文は、課題文型の出題形式が定着しています。
例年、7000字程度の課題文が提示され、設問1で課題文の要約(300字以上360字以内)、設問2で受験生自身の意見論述(320字以上400字以内)という2題構成です。
試験時間は90分と十分な時間が確保されているように見えますが、課題文は哲学・社会学・文化論など人文社会系の高度な内容が多く、読解には時間がかかります。
2024年度には「競争と争い」、2025年度には「文学を読むとはどのようなことか」というテーマが出題されるなど、抽象度の高い論考を扱います。
過去問を通じて出題パターンに慣れ、制限時間内で課題文を読み込み、要約と意見論述の両方を書き上げる訓練が不可欠です。
アドミッションポリシーを読む
まず大学のアドミッションポリシーを読むことは、大学が求める学生像を理解し、小論文対策の方向性を定めるために重要です。
ちなみに慶應・文学部の「3つのポリシー」を読むと、抜粋して以下のことが書かれています。
文学部(人文社会学科)は、本塾建学の精神に則り、哲学、史学、文学、図書館・情報学、人間関係学にかかわる理論と応用を研究教授し、文化の創造と社会の発展に資する幅広い教養と深い学識および知的・倫理的・実践的能力を有した人物を育成する。
すなわち「文(ことば)」にかかわる広大な領域を対象として、創立者福澤諭吉の「実学の精神」に基づき、実証的に真理を解明し問題を解決してゆく科学的な姿勢と知識および能力を培うことをめざす。
(中略)
文学部では次のような資質・能力を有する学生を求めている。
・ 慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心
・ 先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語・中国語)
・与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力
・ 現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)慶應義塾大学 文学部 3つのポリシーより一部抜粋
小論文の試験はまさにこの能力を測る場であり、日頃から学術的な文章に触れ、様々な視点から物事を考える習慣をつけることが求められます。
アドミッションポリシーを念頭に置くことで、単なる試験対策ではなく文学部で学ぶための本質的な準備ができるでしょう。
また上記の慶應・文学部の求める学生像で「学問に対する意欲と向上心」とありますが、個人的にこれは初めは無くてもかまわないと思っています。
もちろん初めからあればそれに越したことはないですし、今年の2月に慶応文学部の入試を受ける人はすでに持っている必要があります。
ただ、今から小論文対策などの試験対策をきちんと行う中で、課題文内のテーマに興味を持ったり、疑問を持つことがあるでしょう。そういったことを「どういう事なのか?」「なぜ○○なのか?」と考えることで、「学問に対する意欲や向上心」は自然と湧いてきます。
今年の2月に慶應・文学部の入試を受ける人も、来年以降、慶應・文学部の入試を受ける予定の人も、最初は「嫌々、面倒くさ」入試対策でもその中から自然と湧きあがってくる「学ぶ意欲」を大切にして小論文の入試対策を深めていきましょう。
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慶應・文学部の小論文対策

慶應大・文学部の小論文は配点100点と、3教科で350点満点の約3割を占め、合否を分ける重要な科目です。
ここでは試験時間90分の中で課題文を読解し、要約と意見論述の2問を解く具体的な対策について詳しく解説します。
出題形式の把握
慶應文学部の出題傾向
| 年度 | テーマ | 内容 |
|---|---|---|
| 2025年 | 文学を読むとはどのようなことか | 文学の意義と読書行為の本質を問う内容 |
| 2024年 | 競争について | 「競争と争い」の違いや社会における競争の意味を扱う内容 |
| 2023年 | 人間の創造性について | 人間固有の創造的活動の本質を問う内容 |
| 2022年 | 正しさについて | 何が正しいのか、正しさの基準を哲学的に考察する内容 |
| 2021年 | 正解の出ない問題に取り組むことの意義 | 明確な答えのない課題に向き合う価値を問う内容 |
| 2020年 | 組織論・移動の自由とリベラル社会 | 峯陽一『2100年の世界地図 アフラシアの時代』に基づく社会論 |
慶應義塾大学・文学部の小論文は、試験時間90分の課題文型で大問1題、2つの設問で構成という形式が長年続いています。
設問1は(300字以上360字以内)の要約、設問2は(320字以上400字以内)の意見論述という2問構成です。
過去5年間を見ると、2024年は「競争と争い」、2023年は「人間の創造性」、2022年は「正解の出ない問題に取り組む意義」、2021年は「正しさ」、2020年は「組織論」と、社会・思想・言語など人文社会科学系の幅広いテーマが出題されてきました。
2025年は「文学を読むとはどのようなことか」という文学部の本質を問う内容でしたが、これは例外的です。
文学部だからといって文学作品だけを扱うのではなく、哲学・社会学・心理学など多様な分野から出題されるため、幅広い視点を持つことが重要です。
赤本の傾向と対策を踏まえる
慶應義塾大学・文学部の大学入試シリーズ(教学社)、通称「赤本」を活用することで、出題傾向と求められる解答レベルを具体的に把握できます。
赤本には過去5年分の問題と解答例が掲載されており、「傾向と対策」のページでは課題文の難易度や設問の特徴、対策法がまとめられています。
特に注目すべきは、要約問題が単なるキーワードの抜き出しではなく、筆者の論理展開を理解した上での再構成を求めている点です。
また、意見論述では課題文の主張を踏まえつつ、独自の視点を加えることが評価されます。
赤本内の「赤本の使い方」や「傾向と対策」は必ず読んで自分の試験対策に活かしましょう。
さらに、自分で過去問を解いた後に模範解答と比較することで、自分の弱点が明確になります。
ただ、はじめのうちは模範解答と比較してもポイントが分からないので、学校の先生など信頼できる大人に比較してもらい評価を得るとよいでしょう。
書くポイント
慶應義塾大学・文学部の小論文で高得点を狙うには、まず課題文を読む前に設問を確認することが鉄則です。
設問1の要約は毎年ほぼ同じ形式ですが、設問2の意見論述は「あなたの考えを述べなさい」「どのように考えるか」など問い方や問いのキーワードが年度によって異なります。
先に設問を読むことで課題文のテーマの把握と、どこに注目すべきかが分かり効率的に読解できます。

字数制限も重要なポイントで、要約は上限360字の9割(324字、最低でも320字以上)を目安に書きましょう。8割(288字)だと下限300字に届きません。
意見論述も同様に上限400字の9割(360字)以上を目安とします。
言うまでもなく、制限字数の下限に届かなかったり、上限を1字でもオーバーした解答は内容にかかわらず不合格だとみてください。
そして慶應・文学部の小論文は解答文字数が非常に限られており、的確・コンパクトにまとめる技術が必要です。冗長(ムダが多く長い)な表現は避け、一文を短く簡潔に書くことを心がけましょう。
実際に書くと分かりますが、7000字の文章を320字前後で要約したり、その内容に対する意見を360字前後で書こうとしてムダなことを書くと、あっという間に上限の字数オーバーをしてしまいますよ。
こういう感覚をつかむためにも実際に書いてみることは大切です。
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適切な表現を意識する
小論文では内容だけでなく、表現の正確さも評価の対象となります。
まず漢字の誤字には十分注意しましょう。
「意見」を「意建」、「社会」を「社回」などと書いてしまうと、どれだけ内容が良くても減点対象となります。
上記のような間違いは普段ならしませんが、試験本番では緊張から普段書ける漢字を間違えることもあるため、見直しの時間を必ず確保してください。
そして類義語や対義語、使用する言葉の意味も正確に理解をしておきましょう。
また、適切な言葉づかいも重要です。「やばい」「すごい」といった口語表現は避け、「深刻である」「顕著である」など小論文にふさわしい語彙を使いましょう。
主語と述語のねじれにも注意が必要です。長い文章を書くとねじれが生じやすいので、一文は50字程度を目安に短く区切ることをお勧めします。
日頃から新聞や新書を読み、書き言葉の表現に慣れ親しむことが大切です。
もちろん練習で解答を書いたら自己添削とともに、信頼できる大人やAIなども使って添削を受けて書くことを繰り返しましょう。

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