小論文を書く練習をしていて、「接続詞の使い方が分からない」という受験生の声を耳します。
この接続詞の使い方は書き慣れていないと難しく感じますし、接続詞の間違った使い方をしているために内容は良く書けているのに減点されてしまう、というもったいない事例も見かけます。
そこで今回は小論文で使える8つの接続詞を一覧にまとめました。
この記事で学べることは以下です。
- 接続詞はきちんと使えないと減点対象
- 小論文で使える8つの接続詞
- 接続詞のまとめ
また、結論の接続詞の使い方についてもしっかり見ていき、この記事を見ながら書く練習をして、接続詞の使い方を完璧にマスターするつもりで取り組みましょう。
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接続詞はきちんと使えないと減点対象
まず接続詞は間違った使い方をすると減点対象になります。ここではどういう使い方をすると減点になるのかについて見ていきます。
こんな使い方はNG
接続詞は以下の2つの誤った使い方をすると減点対象になります。
② 長すぎる接続詞
話し言葉に近い接続詞
普段の会話で使っている接続詞は、小論文ではそのまま使うと減点対象です。
小論文でNGな会話の接続詞
- だって
- でも
- なので
- だから
- それで
会話の接続詞は、書き言葉の接続詞に直して書きます。
また「けど」「なんか」「すごく」などの幼児語も幼い印象を受けるので、小論文では使わないようにします。
それぞれ「だが」「なにか」「とても」に直して書きましょう。
小論文で使う書き言葉の接続詞
- なぜなら(だって)
- しかし(でも)
- そのため(なので)
- したがって(だから)
- それゆえ、ゆえに(それで)
同じ内容でも接続詞1つを書き言葉に直すだけで、文章がすっきり綺麗になる印象です。
採点者の人も同じ印象を持つのではないでしょうか。
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長すぎる接続詞
長すぎる接続詞は使っても間違いではありませんが、回りくどく文章が読みにくい印象を与えます。
長すぎる接続詞の例
- それにもかかわらず
- それはさておき
- そうは言っても
- しかしながら
- それにしても
また読みにくいという印象だけでなく、無駄に文字数を割いてしまうので、長すぎる接続詞の使用は避けましょう。
小論文で使える8つの接続詞一覧
8つの接続詞一覧
ここでは小論文で使える8つの接続詞について見ていきます。
それぞれ接続詞の名前がついていますが、使い方さえ覚えられれば十分なので、ぜひ書く練習で取り入れてみましょう。
➀ 順接
順接の接続詞は結果を説明するときに使います。原因があって、その結果を説明するときに使います。
例:〇〇さんは地道に練習に励んだ。そのため大会で優勝できた。
② 逆説
③ 説明
④ 並立
前の内容に後の内容が続くときに使う接続詞です。
例:夏は日本の多くの地域で気温が高くなり、また湿度も上がる。
⑤ 添加
⑥ 対比
対立する2つの物事を説明するときに使う接続詞です。
例:国語の成績は上がった一方、英語の成績は下がった。
⑦ 選択
⑧ 転換
小論文の結論の接続詞
結論の接続詞も文章をまとめる上で非常に大切なので、ぜひ覚えておきましょう。
小論文の接続詞まとめ
ここでは接続詞を使う際に気をつけることを3つ挙げてまとめています。ぜひこの注意点を押さえて、接続詞を上手く使った良い小論文を書きましょう。
接続詞の使用で気をつける3つのこと
接続詞を使う際に気をつけるべき3つのことは以下です。
- あまり使いすぎない
- 漢字で表記しない
- 呼応表現を間違えない
この3つの注意点さえ気をつけていれば、接続詞の使い方で減点される可能性は大きく減るので、以下でしっかり見ていきましょう。
➀ あまり使いすぎない
接続詞は適切な表現を使う必要がありますが、あまり使いすぎると文章が回りくどい印象になり読みにくくなるので、必要最小限の接続詞を使用して文章を書くようにします。
ダメな例文
このように、必要最小限の接続詞を使うことで、読みやすく採点者にも良い印象を与えます。
また接続詞を多く使いすぎると、無駄に文字数を割いてしまうので、無駄なくまとまった読みやすい文章となるように接続詞の使用は必要最小限となるように心がけましょう。
② 漢字で表記しない
完全に印象の問題ですが、どうでしょうか?
接続詞を漢字で書いてしまうと読みにくい印象となります。
③ 呼応表現を間違えない
- なぜなら~からだ。
- おそらく~だろう。
- もし~ならば
- まったく~ない
代表的な表現ですが、日本語では「ある言葉を使ったときに、決まった言葉で受ける」という決まりがあります。
これを呼応表現といいますが、正しく使わないと全く違う意味で伝わってしまうことがあります。
このような誤解をさけるためにも、呼応表現というのは正しく使いましょう。
私も接続詞の使い方も含め、文章書くときには「他の人が読んで読みやすいかどうか?」ということを意識して書きます。
受験生のみなさんも、自分が採点者だと思って読むつもりで、意識しながら接続詞を使ってみましょう。
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