小論文の横書きのルール、原稿用紙での数字やカッコの使い方

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小論文の基本

受験生のみなさんは、これまで学校の作文などで縦書きの原稿用紙で書いてきたので、縦書きの書き方に慣れていると思います。

小論文の入試や採用試験では、解答を縦書きの原稿用紙で書かせる場合もありますが、意外と横書きで書かせる場合も少なくありません。

「縦書きの原稿用紙の使い方は、大体わかるけど、横書きのルールってどうだったっけ?」

「横書きの数字の書き方」「かっこの書く位置はどうだっけ?」などがあやふやな人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、分かっているようで分からない横書きの原稿用紙の使い方について見ていきたいと思います。

今回の学ぶこと

横書き原稿用紙での数字やカッコの使い方など

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この記事を書いた人
飛田 弘一

小論文の独自研究家・指導者。

Amazonにて400部突破『小論文の手引き』の著者。

大学卒業後、書籍の誤字・脱字を確認する校正の仕事を経て、学生時代に小論文がまったく書けず受験で悔しい思いをした経験から、書店の小論文の参考書は延べ100冊以上を読み、また小論文の講座を30以上受講するなど、小論文の独自研究に没頭する。

そこで得た知見から、誰でも実践できる分かりやすい小論文の書き方を構築。

小論文が書けない人の気持ちを誰よりもよく分かる指導者を自任し、決して上から目線にならない丁寧な小論文の指導を心がけている。

飛田 弘一をフォローする

小論文の横書きのルール

ここでは横書きの基本的なルールについて見ていきたいと思います。意外と知らないことがあったり、無意識に縦書きの書き方をしてしまうこともあるので、しっかり見ていきましょう。

横書きでは、マス目の左が行の最初、右が行の終わり

まず、本当に基本中の基本ですが、横書きではマス目の一番左が行の最初で、一番右側が行の終わりです。

「そんなことぐらい分かっているよ!」と思うかもしれませんが、ついつい縦書きの書き方が身についていると、行頭に句読点を書いたり、かっこなどの受けを書いたりしがちなので気をつけましょう。

最初の書き始め、改行した時は一マス開けて書き始めます。

かっこの使い方

かっこは、ひとマスに一つをそれぞれ書きます。

( )のカッコはほとんど使いません。使うのはダメというわけではありませんが、小論文で使うことは、ほぼ無いのでカギかっこのみを使うようにします。

そして、カギかっこを使うのは2つの場合があります。

➀ ある言葉を強調するとき ←(絶対に必要というわけではない)
② 話し言葉を書くとき ←(絶対に必要)

また二重かっこは以下のときに使います。

➀ カギかっこの中で、さらにカギかっこを使うとき
② 書籍名の記載をするとき

いずれのかっこも、原稿用紙に書くときは使いすぎないようにします

マス目の端っこOKな記号、NGな記号

マス目の端っこ、行の終わりに書いても良い記号は、句読点(。、)、かっこの受け( 」)です。これら3つの記号は、行の初めに書いてはいけません

反対に行の終わりに書いてはいけない記号は、かっこの開き(「 )です。

図のように、行の終わりに書く場合は文字と一緒に書きます。あるいは行の初めに書きます

ここら辺は細かいところで本当に面倒くさいのですが、原稿用紙の使い方のルールで、体裁ですので守りましょう。

私が採点者でも、こういう形式的な間違いがあると「う~ん、書き方こうじゃないよね」と、せっかく書いてくれた内容が頭に入りにくくなるので、まずきちんと形式を守ってくれる人の答案をしっかり読もうとつい思ってしまいます。

小論文の横書きでの数字の書き方

横書きの原稿用紙で、一番迷うのが数字の書き方です。縦書きのように漢数字を使うのか、数字を書くときのマス目の使い方はどうするのかなど、本番で混乱しないためにも今のうちに把握しておきましょう。

横書きの数字は基本的にアラビア数字

横書きで書く数字は、基本的にアラビア数字(1、2)です。

数字を書く場合、漢数字は使いません。

ただし、「一切、数十、一期一会」など慣用句の数字は横書きでも漢数字を使います。

年号や西暦の書き方

横書きの場合、西暦(2025年)と元号(令和)のどちらで書けばよいか悩むかもしれません。

結論はどちらで書いても良いのですが、とくに横書きの場合は西暦で書く方がいいです。

元号で書いても間違いではないですが、年号がパッと一目でわかるので、特にこだわりがなければ西暦で統一して書きましょう。

数字の書き方に指定が無ければ、ひとマスに2文字を書きます。

令和7年など、一けたの場合はひとマスに1文字で数字を書きます

また西暦と元号どちらで書く場合も、どちらかに必ず統一して最後まで書きましょう

小数点やパーセント(%)などの単位の書き方

少数点は半マスを使って書きます。

%は「パーセント」と書く場合もあります。特にどちらでも間違いではないので、文字数を取るのが嫌だとか頻繁に使う場合は、記号で書くと良いでしょう。

下のように小数点以下が2ケタある場合は、どちらかの数字のマス目に入れます。どちらかと言えば、小数点以下の後ろの数字に入れた方が読みやすいです。

横書き原稿用紙での句読点やかっこの書き方

最後に横書きの原稿用紙で、句読点やカッコの使い方などの注意点について見ていきます。

これらを押さえておくと、横書きの原稿用紙の使い方を誤ることはまずないので、しっかり見ていきましょう。

読点(、)と句点(。)は1マスを使う

読点(、)と句点(。)は1マスを使って書きます。上で見てきたように例外は、行の初めに来ないように行末の文字と一緒に書くことがあります。

読点と句点は、行の初めに書かないようにしましょう。

カギかっこ内の文末に句点(。)はつけない

カギかっこの文末に句点はつけません。

見た目が悪く、読みづらくなるからです。

カギかっこの途中の文章では句点を使いますが、かっこ内の文末では句点は書かないようにしましょう。

固有名詞の書き方

「第二次世界大戦」や「第三世界」など、固有名詞は横書きでも漢数字で書くことが基本です。

ただし、「第2次世界大戦」や「第3世界」と書いても間違いではなく、そこまで神経質にならずに書きましょう。固有名詞の数字でアラビア数字を書く場合は、ひとマスに1文字で書きます。

課題文が出されて、その文章内で「第二次世界大戦」あるいは「第2次世界大戦」となっている場合は、文章の数字表記に合わせることが望ましいでしょう。

アルファベットの書き方

アルファベットは基本的に使わない方がいいですが、大文字ならひとマスに1文字を書きます。

小文字の場合は、ひとマスに2文字を書きます。

大文字と小文字の組み合わせの単語の場合は、同じく大文字はひとマスに1文字を書き、小文字はひとマスに2文字を書きます。

横書きの原稿用紙の使い方も、縦書き同様に決して難しいわけではなく、やはり書く練習を繰り返して覚える他ありません。

自分の志望先の試験が縦書きで書く形式なのか、横書きの形式なのかを把握しておきましょう。

また年度によって形式が変わる場合もあるので、過去問の形式が縦書きの書き方しかないと縦書きの練習に終始するのではなく、万一に備えて横書きの書き方も覚えて練習を繰り返してみましょう

まとめ

  • 横書きの原稿用紙はマス目の左端が行のはじめ、右端が行の終わり
  • 行頭に句読点やカッコの受けを書かない。行末にかっこの起こしだけを書かない
  • 横書きの数字はアラビア数字(1、2)が基本。ただし慣用句や固有名詞は漢数字
  • アルファベットは基本的に使わない

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