小論文で評価される答案を作る5つのポイント
はじめに
小論文を書くとき、
「文章力がないから、うまく書けない」
「難しい言葉を使わないと評価されない」
「たくさん知識を入れた方がいい」
と思っていませんか?
しかし、小論文で大切なのは、難しい言葉を使うことでも、知識を大量に詰め込むことでもありません。
重要なのは、設問に答え、自分の考えを筋道立てて説明することです。
そこで、この特典では小論文を書くときに特に意識してほしい5つのポイントを紹介します。
POINT 1:設問に正確に答える
小論文で最初に確認したいのが、
「この問題は何を聞いているのか?」
ということです。
文章を書くことに集中すると、意外とここを見落としてしまいます。
例えば、
「〇〇について、あなたの考えを述べなさい」
という設問なら、「〇〇について説明する」だけでは不十分です。
求められているのは、
「あなたはどう考えるのか」
という自分の主張です。
また、
「課題とその解決策を述べなさい」
と書かれているなら、
課題だけを書いて終わってはいけません。
課題+解決策
まで答える必要があります。
チェックポイント
答案を書き始める前に、次の質問をしてください。
□ 何について書くのか?
□ 自分の考えを求められているのか?
□ 理由・原因を求められているのか?
□ 解決策まで求められているのか?
□ 設問で求められていることにすべて答えているか?
小論文は「それらしい文章」を書く試験ではありません。
設問に対する答えを書く試験だということを忘れないでください。
POINT 2:最初に「自分の主張」を決める
書き始めてから、
「次に何を書こう……」
と手が止まることはありませんか?
その原因の一つが、
書きながら考えていること
です。
文章を書きながら考えを整理すると、途中で話が変わったり、結論が曖昧になったりします。
そこで、文章を書く前に、
「私は結局、何を言いたいのか?」
を決めてください。
例えば、
「高齢者の孤立を防ぐには、地域とのつながりを強化する必要がある」
と決めたとします。
すると、
「なぜ地域とのつながりが必要なのか?」
「具体的に何をすればいいのか?」
「それによって何が期待できるのか?」
と考えを広げることができます。
つまり、
主張 → 理由 → 具体例 → 考察
という流れを作りやすくなります。
チェックポイント
書き始める前に、
「私はこの小論文で何を主張するのか?」
を一文で言えるか確認してみましょう。
言えない場合は、まだ書き始める段階ではありません。
POINT 3:「理由」を書く
小論文では、
「私は〇〇が大切だと考える」
と主張するだけでは不十分です。
重要なのは、
「なぜそう考えるのか?」
を説明することです。
例えば、
私は、地域社会での交流を増やすことが重要だと考える。
これだけでは、
「なぜ?」
という疑問が残ります。
そこで、
地域社会での交流を増やすことが重要だと考える。なぜなら、日常的な交流があれば、困っている人の存在に周囲が気づきやすくなり、孤立を防ぐことにつながるからである。
とすれば、主張の理由が分かります。
小論文では、
「私はこう考える」
だけで終わらせず、
「なぜなら、こういう理由があるからだ」
まで説明することを意識してください。
チェックポイント
自分の文章に、
「なぜ?」
と質問してみましょう。
その質問に答案の中で答えられているでしょうか?
POINT 4:具体例で「自分の考え」を具体化する
理由を書いたとしても、まだ抽象的な場合があります。
そんなときに有効なのが、
具体例
です。
例えば、
地域社会での交流を増やすことが重要である。なぜなら、交流によって孤立を防ぐことができるからである。
ここまででも理由は説明されています。
しかし、
「具体的には、どのような交流なのか?」
という疑問が残ります。
そこで、
例えば、地域の高齢者が参加できる交流会や見守り活動を定期的に行えば、普段から地域住民同士が顔を合わせる機会を増やすことができる。
と具体化します。
このように、
主張 → 理由 → 具体例
と進めることで、自分の考えが伝わりやすくなります。
ただし、具体例を書くこと自体が目的ではありません。
大切なのは、
「その具体例が、自分の主張とどうつながっているのか」
を説明することです。
チェックポイント
具体例を書いたら、
「この例によって、私の主張がどう説明されているのか?」
を確認してください。
POINT 5:最後まで「自分の考え」を貫く
小論文では、途中まで自分の考えを書いていたのに、最後になって別の話になってしまうことがあります。
例えば、
最初:私は、地域交流を増やすことが重要だと考える。
途中:地域交流が減少している背景には、少子高齢化やライフスタイルの変化がある。
最後:したがって、行政は高齢者福祉を充実させるべきである。
これでは、
「結局、地域交流を増やしたいのか、高齢者福祉を充実させたいのか?」
が分かりにくくなります。
もちろん、複数の内容を扱うこと自体が悪いわけではありません。
重要なのは、
最初に決めた主張と、途中の理由・具体例・最後の結論がつながっていること
です。
最終チェック
答案を書き終えたら、
□ 最初の主張と最後の結論が一致しているか
□ 理由は主張を説明できているか
□ 具体例は主張と関係しているか
□ 話が途中でズレていないか
□ 設問に最後まで答えているか
を確認しましょう。
5つのポイントをまとめると
小論文で評価される答案を作るために、次の5つを意識してください。
① 設問に正確に答える
何を求められているのかを確認する。
② 最初に「自分の主張」を決める
書きながら考えるのではなく、先に結論の方向を決める。
③ 「理由」を書く
「なぜそう考えるのか?」まで説明する。
④ 具体例で考えを具体化する
抽象的な主張を、具体的な内容で説明する。
⑤ 最後まで「自分の考え」を貫く
主張・理由・具体例・結論を一つの流れにつなげる。
試験本番前に使える「5項目チェック」
最後に、試験本番で使える簡単なチェック表にしておきます。
□ 1 設問に答えているか?
「何を聞かれているのか」を確認した。
□ 2 自分の主張は明確か?
「私は〇〇と考える」と言える。
□ 3 理由を説明しているか?
「なぜ?」に答えている。
□ 4 具体的に説明できているか?
具体例や具体的な内容で考えを掘り下げている。
□ 5 最初から最後まで話がつながっているか?
主張・理由・具体例・結論に一貫性がある。
おわりに
小論文は、難しい言葉をたくさん使えば評価されるわけではありません。
大切なのは、
「設問に答える」
→「自分の主張を示す」
→「理由を説明する」
→「具体化する」
→「最後まで一貫させる」
という流れです。
まずは、この5つを意識して一度答案を書いてみてください。
そして、実際に小論文を書くときには、
「自分は何を主張したいのか?」
を最初に考えることから始めてみましょう。
もっと詳しく小論文を学びたい方へ
この5つは、小論文を書くための基本的な考え方です。
しかし、実際の試験では、
- 設問型
- 課題文型
- 資料型
- テーマ型
など、問題形式によって考え方や答案の作り方が変わります。
「問題を見ても、何を書けばいいのか分からない」
「自分の答案が評価される内容になっているか不安」
という方は、ブログでも小論文の具体的な書き方や考え方を詳しく解説しています。
まずは、気になるテーマの記事から読んでみてください。
【小論文の書き方を詳しく学ぶ】
https://kouichi-tobita-at-home.com/

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