小論文の添削、どう進めればいいか分からず、誰に頼めばいいかも悩んでいませんか。
自己流の見直しだけでは、自分では気づけない弱点を見逃してしまいます。
本記事では、小論文の添削で見られる5つのポイントから、よくある指摘とその直し方、添削を誰に頼めばいいかまで、分かりやすく解説します。
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小論文の添削で見られる5つのポイント

小論文の評価は、内容の正しさだけで決まるわけではありません。添削者がどのような観点でチェックしているのか、代表的な5つのポイントを見ていきましょう。
① 設問の指示に正しく答えられているか
小論文の添削では、まず設問の要求に正確に応えられているかが厳しくチェックされます。
どれほど巧みな文章表現であっても、問われている論点からずれていれば高い評価にはつながりません。
たとえば「賛成か反対か」を求められているのに、一般論を述べるだけで自分の立場を明示しない答案は要注意です。
設問文に含まれる指示語や条件を一つひとつ確認し、書き始める前に何を答えるべきかを整理しておくことが、的確な内容に仕上げるための第一歩になります。
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② 文章の構成に一貫性があるか
添削者は文章全体の流れが筋道立っているかにも注目します。
序論で提示した主張と、本論の説明、結論部分の内容がずれていると、読み手は違和感を覚えてしまいます。
段落ごとに一つの話題を扱い、前の段落とのつながりを意識しながら書き進めることが大切です。
途中で論点が変わってしまったり、結論が最初の主張と食い違ってしまったりするケースはよく見られる失敗例なので、段落などの節目や書き終えた後に最初から通して読み返し、話の筋が通っているかを確認する習慣をつけましょう。
③ 主張を支える根拠が十分か
どれだけ説得力のある主張を掲げても、それを裏づける根拠が乏しければ答案としての完成度は下がってしまいます。
添削では、具体例やデータ、体験談などが主張と適切に結びついているかが見られています。
抽象的な言葉だけで終わらせず、なぜそう言えるのかを一段掘り下げて説明する姿勢が求められます。
また、根拠として挙げた内容が主張とずれていたり、一般論の域を出ていなかったりすると評価は伸びにくくなります。
具体性を意識しながら、自分の考えを裏づける材料を丁寧に積み重ねていきましょう。

④ 文章表現や文法に誤りはないか
内容がどれだけ優れていても、誤字脱字や文法の乱れが目立つと、それだけで印象が悪くなってしまいます。
添削では「である調」と「ですます調」が混在していないか、主語と述語の対応がとれているか、といった基本的な部分も細かく確認されます。
小論文は「である調」で書くことが基本ですね。
加えて、同じ表現を繰り返し使っていないか、一文が長くなりすぎて意味が伝わりにくくなっていないかもチェックの対象です。
書き終えた後は声に出して読んでみると、不自然な言い回しや文法のねじれに気づきやすくなります。
⑤ 原稿用紙のルールを守れているか
小論文は内容だけでなく、原稿用紙の使い方という形式面も評価の対象になります。
段落の最初は一マス空ける、句読点や括弧の位置を正しく扱う、数字や記号の書き方を統一するといった基本ルールが守られているかが細かく見られます。
これらは一見ささいに思えるかもしれませんが、ルール違反が多い答案は「基礎ができていない」という印象を与えかねません。
日頃から原稿用紙を使って練習し、正しい書き方を体に覚え込ませておくことが、本番でのミスを減らすことにつながります。

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添削でよく指摘されるポイントと直し方

実際の添削では、同じような指摘を繰り返し受ける受験生が少なくありません。
ここではよくある指摘内容と、それぞれの具体的な直し方を紹介します。
設問からずれた内容になっている
設問文を最後まで読み切らず、思い込みで書き始めてしまうと、要求されている論点からずれた答案になりがちです。
「〜について、あなたの意見を述べよ」なのか「〜の理由を説明せよ」なのかによって、書くべき内容は大きく変わります。
この問題を防ぐには、書き始める前に設問文の指示部分に線を引き、何を問われているのかを箇条書きで整理しておくとよいでしょう。
書き終えた後も、設問文と自分の答案を見比べて、答えるべきことにきちんと応えられているかを必ず確認してください。
結論と理由がつながっていない
主張と、それを支えるはずの理由がかみ合っていないと、読み手は論理の飛躍を感じてしまいます。
たとえば「〜すべきだ」と述べた後に、まったく別の話題の説明が続いてしまうケースがこれにあたります。
こうしたズレを防ぐには、結論を書いた直後に「なぜなら」と自問し、その答えが結論に直結しているかを確認する習慣が役立ちます。
理由を書き終えたら、もう一度結論に戻って矛盾がないかをチェックすると、論理の一貫性を保ちやすくなります。
根拠が抽象的で説得力がない
「大切だと思う」「重要である」といった言葉だけで根拠を終わらせてしまうと、なぜそう言えるのかが伝わらず、説得力に欠ける答案になってしまいます。
抽象的な表現に頼らず、具体的な事実や数字、実際に起きた出来事などを挙げながら説明することが求められます。
たとえば社会問題について論じる場合、統計データや報道されている事例を根拠として盛り込むと、主張に厚みが出ます。
抽象的な言葉を使ったときは、そのすぐ後に「具体的には」と続けて掘り下げる癖をつけると改善しやすくなります。
内容が浅く、具体例が不足している
一般論だけで文章を組み立ててしまうと、内容に深みがなく、誰にでも書けるような答案という印象を与えてしまいます。
自分自身の経験や、身近で見聞きした出来事を交えることで、他の受験生と差がつく文章になります。
たとえば環境問題を論じる際も、教科書的な説明だけでなく、自分が実際に感じた課題や工夫した経験を盛り込むと説得力が増します。
具体例を入れる際は、主張とどうつながるのかを一文添えて説明すると、話が浅くなるのを防げます。
同じ表現や接続詞を繰り返している
「しかし」「そして」といった接続詞や、特定の言い回しを何度も使ってしまうと、文章が単調になり読みにくくなります。
特に「〜と思う」「〜と考える」が連続すると、稚拙な印象を与えかねません。
この問題は、書き終えた後に文章全体を見直し、同じ語句がどれくらいの頻度で登場しているかをチェックすることで改善できます。
似た意味を持つ別の表現に言い換えたり、接続詞を省略しても意味が通じる場合は思い切って削ったりすることで、文章にリズムが生まれます。
誤字・脱字や文法ミスがある
内容がどれだけ優れていても、誤字脱字や文法の誤りが多いと、それだけで印象を大きく損なってしまいます。
特に「である調」と「ですます調」が途中で混ざってしまうミスは、急いで書いたときに起こりやすい典型例です。
こうしたミスを減らすには、書き終えてすぐに見直すのではなく、一度時間を置いてから読み返すことが効果的です。
声に出して読む方法も、不自然な言い回しや誤字に気づきやすくなるためおすすめです。最終的には手書きで清書し、実際の答案に近い形で見直す練習も欠かせません。
添削を受けることで得られるメリット

添削は単に間違いを直すだけの作業ではありません。
継続的に受けることで、小論文の実力そのものを底上げしてくれる効果があります。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。
① 自分では気づけない弱点が分かる
自分で書いた文章は、頭の中にある背景知識や意図を前提に読んでしまうため、多少の論理の飛躍や説明不足があっても違和感なく読めてしまいます。
しかし第三者の視点が入ると、「なぜこの結論に至るのか分からない」「説明が足りない」といった、自分では見過ごしていた弱点が浮かび上がってきます。
こうした指摘を受けることで、自分の文章のクセや思考の偏りを客観的に把握できるようになります。
弱点を知らないまま練習を重ねても改善にはつながりにくいため、添削は自分の課題を発見する貴重な機会だといえます。
② 評価される答案の考え方が身につく
添削を受けると、単に間違いを直してもらえるだけでなく、なぜその表現や構成が評価されるのかという考え方まで学ぶことができます。
たとえば「この根拠は具体性があって良い」「ここは主張とのつながりが弱い」といったフィードバックを積み重ねることで、良い答案に共通する型が自然と身についていきます。
これは参考書を読むだけでは得にくい、実践を通じた学びです。自分の答案をもとに指摘を受けるからこそ、評価される文章の考え方が実感を伴って理解できるようになります。
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③ 書くたびに点数アップにつながる
添削で指摘された点をそのままにせず、実際に書き直してみることで、次の答案には確実に改善の跡が表れます。
一度目で見つかった課題を意識しながら二度目を書けば、同じミスを繰り返さずに済み、少しずつ完成度が上がっていきます。
この「書く、指摘を受ける、直す」というサイクルを重ねるほど、答案の質は着実に高まっていきます。
添削は一回きりで終わらせるのではなく、継続的に活用することで、本番に向けた実力を確実に積み上げていく手段になります。
添削を受ける前に自分でチェックしたいポイント

添削に出す前に自分で見直しておくと、指摘される回数が減り、より内容の濃いフィードバックを受けられます。
提出前に確認したい4つのポイントを紹介します。
① 設問に正しく答えているか
書き終えた答案を提出する前に、まず設問文と照らし合わせる作業が欠かせません。
書いているうちに話が広がりすぎて、当初問われていたことからずれてしまうケースは意外とよくあります。
設問文の指示部分に印をつけておき、自分の答案の各段落がその指示に対応しているかを一つずつ確認してみましょう。
もし途中で論点がぶれていると感じたら、余分な部分を削るか、設問に沿った内容に書き直す必要があります。
この確認だけで、添削者からの根本的な指摘を大きく減らすことができます。
② 序論・本論・結論の流れは自然か
文章全体を通して読んだときに、話の展開がスムーズかどうかを確認しましょう。
序論で提示した問題意識が本論できちんと掘り下げられ、結論がそれらを踏まえた内容になっているかがポイントです。
段落ごとに区切って要点を書き出してみると、話が途中で脱線していないか、結論が唐突に感じられないかを客観的に把握しやすくなります。
もし本論の途中で話題が変わってしまっている場合は、段落の順番を入れ替えたり、つなぎの一文を加えたりすることで、全体の流れを整えることができます。
③ 根拠や具体例に説得力があるか
主張を支える根拠が「なんとなく重要だから」といった曖昧な理由で終わっていないかを見直してみましょう。
具体的な事実やデータ、自分の経験などが盛り込まれているかどうかで、答案の説得力は大きく変わります。
特に、根拠と主張がしっかり結びついているかは重要な確認ポイントです。
根拠を書いた部分を読み返し、「本当にこの理由で結論が成り立つか」を自問してみると、説明が不足している箇所に気づきやすくなります。
抽象的な表現が続いている場合は、具体的な言葉に置き換える工夫が必要です。
④ 制限字数や原稿用紙のルールを守っているか
内容面の見直しが終わったら、最後に形式面のチェックも忘れずに行いましょう。
指定された字数の範囲内に収まっているか、段落の最初は一マス空けているか、句読点や記号の使い方に誤りがないかなど、基本的なルールを一つずつ確認します。
こうした形式面のミスは、内容がどれだけ優れていても評価を下げる原因になりかねません。
提出前に原稿用紙のルールをリスト化しておき、それに沿って最終チェックをおこなう習慣をつけると、うっかりミスを防ぎやすくなります。
添削を最大限に活かす勉強法

添削は受けっぱなしにしてしまうと効果が半減してしまいます。添削結果をその後の学習にしっかり結びつけるための工夫を紹介します。
指摘内容をノートにまとめる
添削で受けた指摘は、その場で読んで終わりにするのではなく、専用のノートに書き写しておくことをおすすめします。
「設問とのずれ」「根拠不足」といったように指摘の種類ごとに分類しておくと、自分がどのようなミスを繰り返しやすいのかが一目で分かるようになります。
答案用紙に書き込まれた赤字は時間が経つと見返す機会が減ってしまいがちですが、ノートにまとめておけば試験直前の見直しにも役立ちます。
指摘を蓄積していく作業そのものが、自分専用の弱点対策集を作ることにつながります。
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添削後に必ず書き直す
指摘を受けたら、内容を確認するだけで終わらせず、実際に答案を書き直すところまで必ず行いましょう。
頭で理解したつもりでも、実際に手を動かして書き直してみると、思いのほか修正が難しい部分に気づくことがあります。
書き直す際は、指摘された箇所だけを部分的に直すのではなく、全体の流れを踏まえたうえで書き進めると、より自然な文章に仕上がります。
この書き直しの工程を省略してしまうと、せっかくの添削が知識として定着せず、次の答案にも同じ課題が残ってしまいます。
同じミスを繰り返さない工夫をする
一度指摘されたミスを次の答案でも繰り返してしまうと、実力の伸びを実感しにくくなってしまいます。
これを防ぐには、書き始める前に過去の指摘事項を見返し、注意すべき点を意識してから執筆に取りかかる習慣が効果的です。
たとえば「結論と理由のつながりを確認する」「原稿用紙のルールを守る」といったチェック項目をあらかじめリスト化しておき、書き終えた後に一つずつ照らし合わせる方法もあります。
こうした地道な工夫を積み重ねることで、添削のたびに新しい指摘だけが加わる、着実な成長のサイクルを作ることができます。
小論文の添削に関するよくある質問

小論文の添削を進めるうえで、多くの受験生が疑問に感じやすい点をまとめました。
ここでは代表的な4つの質問に答えていきます。
Q:添削は何回受ければよい?
添削の適切な回数は、志望校の出題傾向や試験までの残り時間によって変わってきますが、一度きりで終わらせるのではなく、複数回受けることが上達への近道になります。
一回目の添削で指摘された点を踏まえて書き直し、再び添削を受けるというサイクルを繰り返すことで、少しずつ弱点が減っていきます。
特に試験本番まで時間がある場合は、週に一回程度のペースで演習と添削を重ねると、無理なく実力を積み上げやすくなります。
反対に直前期であれば、短期間で回数を増やし、集中的に見てもらうのも一つの方法です。
Q:AIで添削しても十分?
AIツールは誤字脱字の指摘や文章構成の整理といった機械的なチェックを得意としており、初期段階のセルフチェックとしては十分に役立ちます。
しかし、大学ごとの採点基準や、教育理念 (アドミッション・ポリシー) との整合性、課題に対する独自の視点の評価といった部分は、AIだけで判断しきれない領域です。
そのため、AIによる添削はあくまで一次チェックとして活用し、最終的には人による添削と組み合わせるのが現実的な使い方といえます。
なお、AIツールに入力する際は、氏名や学校名など個人情報を含めないよう注意しましょう。

Q:添削だけ依頼することはできる?
塾や予備校に通っていなくても、小論文の添削だけを単発で依頼できるサービスは数多く存在します。
オンライン添削サービスや、個人間のやり取りが可能なスキルマーケットなどを利用すれば、通塾せずに添削のみを受けることが可能です。
料金体系はサービスによって異なり、文字数に応じた従量制のところもあれば、回数券のような形式のところもあります。
まずは一回だけ試しに依頼してみて、添削の質や自分との相性を確かめたうえで、継続利用を検討するとよいでしょう。
Q:添削を受けられない場合はどうすればいい?
身近に添削を頼める相手がいない場合でも、対策をあきらめる必要はありません。
学校の別の教科の先生や進路指導室に相談してみるほか、オンライン添削サービスやオンライン家庭教師といった外部リソースを活用する方法があります。
あわせてAIツールを使った一次チェックを組み合わせれば、独学でもある程度の精度で見直しを進められます。
志望校の過去問や公開されている講評があれば、それを参考として自分の答案と比較するのも有効です。
複数の手段を組み合わせながら、少しずつ第三者の視点を取り入れていきましょう。
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