小論文の時間配分、なんとなくのイメージだけで本番に臨んでいませんか。
時間内に書き切れるかどうかは、時間配分をどれだけ具体的に決めているかで大きく変わります。
本記事では、60分・90分・120分それぞれの時間配分の目安から、時間内に書き切る5つのコツ、時間が足りなくなる人の共通点まで、分かりやすく解説します。
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小論文の時間配分はどうする?

小論文で時間内に書き切るには、まず時間配分の具体的なイメージを持つことが欠かせません。
ここでは時間配分の考え方と、見落としがちな見直し時間の重要性について解説します。
おすすめの時間配分(60分・90分の例)
制限時間60分の場合は、問題分析に2~3分、構成づくりに5〜7分、清書に40〜50分、見直しに5〜10分を割り振るのが目安です。
90分であれば、分析2〜5分、構成10〜15分、清書60〜70分、見直し5~10分前後に広げるとバランスが取れます。理由は、時間の枠を先に決めておくことで、途中でペースを見失いにくくなるからです。
実際の試験では緊張から時間感覚が狂いやすいため、あらかじめ大まかな配分を頭に入れておくと安心して書き進められます。
まずは目安を基準にしつつ、練習を重ねながら自分に合った配分へ調整していきましょう。
時間配分は文字数より「工程」で考える
時間配分を決めるときは、文字数を基準にするのではなく「工程」で区切ることをおすすめします。
*【時間配分を工程で分ける】
- 問題分析 〇分
- 構成づくり 〇分
- 清書 〇分
- 見直し 〇分
小論文は分析・構成・清書・見直しという段階を踏んで完成するため、どの工程にどれだけ時間を使うかを意識した方が、全体の流れをコントロールしやすくなるからです。
例えば文字数だけを基準にすると、「800字だから40分あれば書ける」といった感覚的な判断になりがちで、構成を練る時間が不足してしまうことがあります。
工程ごとに時間を区切っておけば、今どの段階にいるかが明確になり、時間切れで内容が中途半端になる事態を防げます。
文字数ではなく工程を軸に考える習慣を、日頃の練習から身につけておきましょう。
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最後の見直し時間は必ず確保する
小論文を書き終えたあと、見直しの時間を確保することは非常に重要です。
長い文章を一気に書き上げると、誤字脱字や表現のねじれなど、細かなミスが発生しやすくなります。
こうしたミスは内容の完成度とは関係なく減点の対象になるため、防げるだけ防いでおきたいところです。
具体的には、誤字脱字がないか、接続詞の使い方に不自然な点がないか、一文が長くなりすぎていないかといった点を確認するとよいでしょう。
時間に余裕がなくても、5分程度は見直しに充てられるよう、あらかじめ配分に組み込んでおくことが大切です。
最後まで気を抜かずに確認する姿勢が、答案の完成度を高めてくれます。
小論文の基本的な時間配分

試験時間は60分・90分・120分など出題によって異なるため、それぞれに合った時間配分を知っておくことが大切です。
ここでは代表的な3パターンを表付きで紹介します。
試験時間60分の場合
| 工程 | 試験時間60分の目安 |
|---|---|
| 分析 | 2〜3分 |
| 構成 | 5〜7分 |
| 清書 | 40〜50分 |
| 見直し | 5〜10分 |
60分の試験では、分析・構成・清書・見直しの4工程にバランスよく時間を割り振ることがポイントです。
時間が限られている分、各工程の目安をあらかじめ決めておかないと、どこかで時間が足りなくなりやすいためです。
例えば構成に時間をかけすぎると清書の時間が圧迫され、逆に清書を急ぐと誤字脱字が増える原因になります。
以下の表を目安に、まずは分析と構成にしっかり時間を確保し、残りを清書と見直しに充てる流れを意識してみてください。
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試験時間90分の場合
| 工程 | 試験時間90分の目安 |
|---|---|
| 分析 | 2〜5分 |
| 構成 | 10〜15分 |
| 清書 | 60〜70分 |
| 見直し | 5〜10分 |
90分の試験では、60分の配分をそのまま引き延ばすのではなく、構成と清書によりゆとりを持たせる考え方がおすすめです。
字数が増える分、論理の展開を練る時間や、文章を丁寧に仕上げる時間が余分に必要になるからです。
特に構成段階では、複数の視点や具体例を盛り込めるだけの余裕が生まれるため、内容の厚みを出しやすくなります。
目安を参考にしながら、余った時間は見直しに回して答案の完成度を高めましょう。
試験時間120分の場合
| 工程 | 試験時間120分の目安 |
|---|---|
| 分析 | 7〜8分 |
| 構成 | 10〜15分 |
| 清書 | 80〜90分 |
| 見直し | 10〜15分 |
120分という長い試験時間では、単純に各工程を延長するだけでなく、見直しの時間をしっかり確保しておくことが重要になります。
文字数が多くなるほど誤字脱字や論理のねじれが起こりやすく、後から修正するための時間も比例して増えるためです。
清書に80〜90分ほどかかることを見込んだうえで、最後にまとまった見直し時間を残しておくと安心です。
長時間だからこそ油断せず、工程ごとに区切りをつけて進めていきましょう。
これらはあくまで目安で、問題の難易度や自分の文字を書く速さによって変動します。
また課題文や図の分析など、問題の内容によっても時間配分は変動するので、志望先の過去問や模試などで実際に書く練習をして、自分にとって最適な時間配分を見つけておきましょう。
時間内に書き切る5つのコツ

時間配分を決めても、実際の試験でうまく運用できなければ意味がありません。
ここでは、時間内に書き切るために意識しておきたい5つの実践的なコツを紹介します。
① 問題文は最初に条件を確認する
小論文に取りかかる前に、問題文の条件を丁寧に確認しておくことが大切です。
何を問われているのかを見誤ったまま書き進めてしまうと、内容がどれだけ充実していても大幅な減点につながりかねないからです。
例えば「賛成か反対かを述べなさい」という設問なのに問題点だけを羅列してしまったり、「自分の体験談をもとに」という指示を見落としてしまったりするケースはよくあります。
こうした条件の見落としは、書き終えたあとに気づいても修正に時間がかかってしまいます。
書き始める前の数分を条件確認に充てるだけで、後戻りのリスクを大きく減らせます。
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② 構成を決めてから書き始める
いきなり解答用紙に書き始めるのではなく、先に構成を固めておくことをおすすめします。
構成が曖昧なまま書き進めると、途中で論理が破綻したり、字数が余ったり足りなくなったりしやすいためです。
序論・本論・結論といった大まかな流れと、それぞれに盛り込む内容をあらかじめメモしておけば、書きながら悩む場面が減り、スムーズに手を進められます。
特に本論部分は具体例や理由づけが必要になることが多いので、書く前にある程度決めておくと安心です。
構成という設計図を先に用意しておくことが、時間内に書き切るための土台になります。
③ 一文で悩みすぎない
文章を書いていると、一つの表現や言い回しにこだわりすぎて手が止まってしまうことがあります。
しかし、一文にかけられる時間は限られているため、完璧な表現を追い求めすぎると全体の時間配分が崩れてしまいます。
多少ぎこちない表現であっても、内容が伝わる文であればまず書き進め、段落ごとの節目での読み返しや、時間が余ったときの見直しの段階で整えるという考え方が有効です。
一文ごとに立ち止まって悩むより、全体を書き終えることを優先しましょう。手を止めずに書き進める意識を持つだけで、時間内に完成させやすくなります。
④ 完璧を目指さない
小論文は満点を狙うものではなく、時間内に一定の水準でまとめ上げることが求められる試験です。
完璧を意識しすぎると、細部にこだわって時間を使いすぎたり、途中で不安になって書き直したりと、かえって完成度を下げる原因になります。
多少の言い回しの粗さや、理想とは違う展開になったとしても、論理が通っていて条件を満たしていれば十分に評価される答案になります。
最後まで書き切ることを最優先に考え、細かい部分は見直しの段階で調整するくらいの気持ちで取り組みましょう。
⑤ 見直し時間を逆算する
見直しの時間は、書き終わってから確保しようとすると足りなくなりがちです。
あらかじめ試験時間から逆算して、見直しに使う時間を決めておくことが重要になります。
例えば60分の試験であれば残り5~10分になった時点で清書を切り上げる、というように区切りを決めておけば、時間切れで見直しができないという事態を防げます。
誤字脱字や接続詞の誤り、文脈のねじれなどは見直しでしか気づけないことが多いため、この時間を削らない工夫が欠かせません。
見直し時間をゴールから逆算して確保する習慣をつけておきましょう。
時間内に書ききる5つのコツ
時間が足りなくなる人の共通点

時間内に書き終わらない人には、いくつか共通する書き方の癖が見られます。ここでは、時間切れになりやすい5つのパターンを紹介します。
自分に当てはまるものがないか確認してみてください。
構成なしで書き始めている
時間が足りなくなる人の多くは、構成を考えないまま解答用紙に書き始めてしまう傾向があります。
設計図がない状態で書き進めると、途中で論の展開に迷いが生じたり、書きたいことが定まらずに手が止まったりしやすいためです。
例えば、序論を書き終えた時点で本論に何を書くか決まっていないと、そこで考え込む時間が発生し、結果的に清書全体のペースが乱れてしまいます。
こうした迷いは一度立ち止まると取り戻すのが難しく、時間切れに直結しやすい原因になります。
書き始める前に、大まかな流れだけでも決めておくことが必要です。
具体例を考えながら書いている
清書の途中で具体例を思いつこうとする人も、時間が足りなくなりやすい傾向にあります。
清書は本来、決まった内容を文章として書き出す作業であり、そこで新たに考える作業が加わると手が止まってしまうためです。
とくに本論の部分では説得力を持たせるための具体例が欠かせませんが、これを書きながら探そうとすると、思い浮かばないまま時間だけが過ぎてしまうことも珍しくありません。
具体例は構成を練る段階であらかじめ準備しておき、清書ではそれを文章に落とし込むことに専念するのが望ましい進め方です。
書き直しが多い
一度書いた文を何度も消して書き直す癖がある人も、時間切れになりやすい典型例です。
表現にこだわるあまり書き直しを繰り返すと、その分だけ清書に使える時間が削られていくためです。
多少不自然な言い回しであっても、内容が伝わる文章であれば先に進み、余裕があれば見直しの段階で修正するという進め方のほうが効率的です。
特に消しゴムを使う書き直しは、書く時間だけでなく消す時間や書き直す時間まで積み重なるため、想像以上に時間を消費してしまいます。
書き直しは最小限にとどめる意識を持ちましょう。
序論が長すぎる
序論に時間と字数をかけすぎてしまうことも、時間が足りなくなる原因のひとつです。
序論はあくまで問題提起の部分であり、ここに力を入れすぎると本論や結論に使える時間と字数が不足してしまうからです。
例えば全体の3割近くを序論に使ってしまうと、最も重要な原因分析や解決策を述べる本論が薄くなり、内容の説得力も下がってしまいます。
序論はコンパクトにまとめ、問題提起の役割を果たせれば十分だと考えておきましょう。序論を簡潔にすることで、本論と結論に十分な時間を確保できます。
一つの段落に時間を使いすぎる
特定の段落だけに時間をかけすぎてしまうのも、時間切れを招きやすい書き方の癖です。
本論の中の一つの論点にこだわりすぎたり、より良い表現を探し続けたりすると、他の段落に使える時間が圧迫されてしまうためです。
全体のバランスを考えず、目の前の段落を仕上げることに集中しすぎると、気づいたときには結論を書く時間がほとんど残っていないという事態にもなりかねません。
各段落にかけられる時間をあらかじめ大まかに決めておき、時間が来たら次に進むという意識を持つことが、全体を書き切るためには欠かせません。
時間配分を改善する練習方法

時間配分は頭で理解するだけでなく、実際の練習を通して体に染み込ませることが上達の近道です。
ここでは、時間配分の感覚を養うための具体的な練習方法を4つ紹介します。
ストップウォッチを使って練習する
時間配分を身につけるには、練習の段階からストップウォッチで各工程にかかった時間を計測することが効果的です。
感覚だけで「だいたいこれくらい」と見積もっていると、本番で想定より時間がかかってしまい、全体のバランスが崩れやすくなるためです。
例えば、分析にかかった時間、構成を考えた時間、清書にかかった時間をそれぞれ記録しておくと、自分がどの工程に時間をかけすぎているのかが具体的に見えてきます。
数字として残しておけば、次の練習で改善すべきポイントも把握しやすくなります。
まずは1回分の記録を取ることから始めてみましょう。
その後、書き慣れてきたら2,3回分の記録をとっておくと試験本番に近い時間配分が把握できます。
構成だけ作る練習をする
清書まですべて行うのではなく、構成メモを作るところまでに絞って練習するのもおすすめです。
構成づくりは小論文全体の設計図にあたる工程であり、ここをスムーズに進められるかどうかが時間内に書き切れるかを大きく左右するからです。
序論・本論・結論それぞれに何を書くかを短時間で整理する練習を繰り返すことで、本番でも迷わず構成を組み立てられるようになります。
清書まで含めると1回の練習に時間がかかりますが、構成メモだけなら短時間で何度も繰り返せるのもメリットです。
数をこなして構成づくりのスピードを高めていきましょう。
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制限時間を短く設定して練習する
本番の試験時間よりもあえて短い時間を設定して練習する方法も、時間配分の感覚を養ううえで役立ちます。
短い時間の中で書き上げる経験を重ねておくと、本番の試験時間には余裕が生まれ、焦らずに取り組めるようになるためです。
ただし、この練習は全く初歩の段階では無理なので、ある程度書き慣れてきてからがおススメです。
例えば60分の試験を想定しているなら、練習では50分程度に区切って取り組んでみるとよいでしょう。
最初は思うように書き切れないかもしれませんが、繰り返すうちに各工程にかける時間の感覚がつかめてきます。
あえて負荷をかけた練習をしておくことで、本番により自信を持って臨めるようになります。
過去問で本番と同じ時間を測る
仕上げの段階では、志望校の過去問を使って実際の試験時間と同じ条件で練習することが欠かせません。
問題の形式や字数、時間の感覚を本番に近づけておくことで、当日に戸惑うことなく実力を発揮しやすくなるからです。
過去問がまだ手元にない場合は、志望校の出題傾向に近いテーマを選び、同じ制限時間で取り組んでみるだけでも十分に効果があります。
時間を計りながら最後まで書き切る練習を重ねることで、本番特有の緊張の中でも時間配分を崩さずに対応できるようになります。
仕上げの練習として、本番と同じ条件で取り組む機会を必ず作っておきましょう。
時間配分についてよくある質問

ここでは、小論文の時間配分に関して読者から寄せられやすい疑問を、Q&A形式でまとめました。
本番で慌てないためにも、事前に目を通しておきましょう。
Q:書き終わらなかったら不合格?
最後まで書き終わらなかったからといって、必ずしも不合格になるとは限りません。
採点は内容や論理構成、表現力など複数の観点から行われるため、途中までの内容がしっかりしていれば一定の評価を得られる可能性があるからです。
ただし、結論部分まで到達していないと、主張全体の説得力が伝わりにくくなり、大きな減点につながりやすいのも事実です。
多少内容を圧縮してでも結論まで書き切ることを優先し、途中の段落で時間を使いすぎないよう意識しておくことが大切です。
最後の一文まで書き終える意識を持って取り組みましょう。

Q:構成は何分くらい考える?
構成を考える時間は、制限時間全体の1割程度を目安にするとよいでしょう。
この段階でしっかりと内容を固めておくことで、清書に入ってから迷う場面を減らせるからです。
例えば60分の試験であれば5~7分程度、90分であれば10~15分程度を構成づくりに充てるのが目安です。
序論・本論・結論それぞれに何を書くかをある程度細かく決めておくと、清書がスムーズに進みます。
時間をかけすぎるのも良くありませんが、構成づくりを軽視せず、十分な時間を確保しておきましょう。
Q:見直しは何を見る?
見直しの際は、誤字脱字や接続詞の使い方、文脈の一貫性を中心にチェックするとよいでしょう。
長い文章を書き続けていると、自分では気づきにくい小さなミスが生じやすく、こうしたミスは減点の対象になりやすいからです。
具体的には、漢字の変換ミスがないか、「しかし」「したがって」などの接続詞が文脈に合っているか、一文が長くなりすぎて主語と述語がねじれていないかといった点を確認します。
最後の見直しで大幅な修正にならないために、清書中に段落ごとなどの節目で読み返してみると、最後の見直しで大幅な修正が必要ということも無くなるでしょう。
また、最後の見直しで時間に余裕がなくても、最初から最後まで一度通して読むだけで減点要因となる細かいミスに気づけます。
見直しの視点をあらかじめ決めておくと、限られた時間でも効率よく確認できます。
Q:途中で時間がなくなったらどうする?
時間が足りなくなってきたと感じたら、まずは結論まで書き切ることを最優先に考えましょう。
いくら本論を書き切ったとしても、主張と結論が示されていなければ、文章全体の評価が大きく下がってしまうためです。
これは採点者からすれば「結局、何が言いたいのか分からない」となって評価を下げざるを得ません。
具体的には、本論の途中であっても要点だけを簡潔にまとめ、早めに結論へとつなげる判断が求められます。
見直しの時間がなくなってしまう場合もありますが、それでも結論を書き終えることの方が優先度は高いといえます。
時間切れが近づいたら、内容や見直しの時間を削ってでも最後まで書き切る意識を持っておきましょう。
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