「高校生活で頑張りたいこと」の作文で何を書けばいいか悩んでいませんか?
「書き方が分からない」「そもそも書き始めで何を書いていいか分からない」こんな悩みを持っている人も少なくないでしょう。
でも、「高校生活で頑張りたいこと」での作文の書き方は、テンプレートに沿って書けば難しいものではありません。
また高校生活で頑張りたいことは、勉強以外でも「これをやりたい!」ということがはっきりしていれば作文や面接でも十分伝わります。
勉強や勉強以外でも「高校生活で頑張りたいこと」をテーマとした作文の書き方について、例文をもとに見ていきましょう。
今回学ぶこと
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「高校生活で頑張りたいこと」を作文で書く
高校生活で頑張りたいことを作文にまとめるのは、単なる入試対策以上の意味があります。
自分の目標を明確にし、これからの3年間をどう過ごしたいかを整理する良い機会になります。
ここでは、作文や面接試験のメリットから準備方法まで、効果的な書き方のポイントを解説します。
作文や面接の試験に備えること以外のメリット
高校生活で頑張りたいことを文章化することは、試験対策を超えた大きな価値があります。
まず、自分自身の将来について深く考えるきっかけになります。
漠然とした高校生活のイメージから、具体的な目標へと変わることで、入学後の行動指針が明確になるのです。
また、目標を言葉にすることで、自分の本当の興味や関心に気づくこともあります。
「なぜそれをしたいのか」という理由を掘り下げていくと、自己理解が深まり、モチベーションの源泉が見えてきます。
さらに、目標を文章化して人に伝えることで、自分との約束として意識化され、その後の行動を支える原動力になります。高校生活は自由度が高く、自己管理が求められますが、明確な目標があれば迷いが少なくなり、充実した3年間を過ごせるでしょう。
とはいえ、中学3年生くらいで高校でやりたいことや将来の目標を設定できている人は少ないですよね。
私も高校入試のときに「ただ地元の進学校に入れればいいな」くらいにしか考えていなかったので、「高校で頑張りたいこと」の作文を書けと言われたら全く書けなかったでしょう。
でも、だからこそ目標を明確にできていれば、良い高校生活が送れたのではないかと思っています。
高校側が、なぜ「頑張りたいこと」を聞くか
「何を頑張るの?」=「どんなことに興味があって、どんな考えを持った人物なの?」
高校が入試で「頑張りたいこと」を尋ねる理由は、受験生の人物像を多角的に理解するためです。
学力だけでなく、どのような意欲や志を持った生徒なのかを知りたいのです。
特に「この高校で」という点に着目しており、学校の特色や教育方針をどれだけ理解し、それを自分の目標に結びつけられるかを評価しています。
また、目標設定能力や計画性も見ています。具体的で実現可能な目標を持ち、そのために何をすべきか考えられる生徒は、高校生活でも主体的に行動できると判断されます。
さらに、目標に対する情熱や本気度も重視されています。形だけの答えではなく、本当に打ち込みたいことがあるか、その熱意が伝わってくるかどうかが大切です。
高校側は単なる作文力だけでなく、あなたの人間性や成長可能性を総合的に評価しているのです。
これは面接でも同じですよ。面接ならばより詳しく聞かれます。
作文を書く前に準備をする
効果的な作文を書くためには、事前の準備がとても重要です。
まず、自分自身と向き合い、本当に打ち込みたいことを見つけましょう。趣味や特技、得意科目、将来の夢などから糸口を見つけると良いでしょう。
次に、志望校の特色を調べることが大切です。学校のホームページやパンフレットを確認し、特色ある授業や施設、伝統行事など、その高校ならではの魅力を把握しましょう。
そして、自分の目標とその学校の特色を結びつけて考えます。「なぜその高校でなければならないのか」という理由が明確になると、説得力のある作文になります。
- 自分自身と向き合う
- 趣味・特技を考える
- 得意科目を整理する
- 将来の夢を明確にする
- これらから本当に打ち込みたいことを見つける
- 志望校の特色を調べる
- 学校のホームページを確認
- パンフレットを読む
- 学校説明会に参加する
- 特色ある授業、特徴的な施設、伝統行事などの魅力を把握
- 自分と学校をつなげる
- 自分の目標と学校の特色を結びつける
- なぜその高校でなければならないかの理由を明確にする
- 説得力のある志望理由書を完成させる
また、具体的なエピソードや体験を思い出しておくと、説得力が増します。
中学時代の出来事や、その分野に興味を持ったきっかけなど、あなたの思いを裏付ける具体的な経験を盛り込むことで、ありきたりではない、あなただけの作文に仕上がるでしょう。
将来の目標が決まっている場合は、それに向かってどのように努力していったら良いのかを逆算して高校で頑張りたいことにつなげてみます。
まだ目標がないという場合は、「大人になったらこんなことしてみたい!」「自分の好きなことや得意なことは仕事になるのかな。もし仕事になるのならば、どうやってなればいいのかな」「新しいことに挑戦してみたい」など漠然とした希望はあるかと思います。
そういった希望が高校での頑張ることとどうつながるのかを考えてみましょう。
本当に何も思いつかないならば、志望校の卒業生の進学先や就職先を高校のパンフレットやホームページなどで見てみましょう。大学はどういう学部に進んでいるのか、どのような職業についているのかが分かると、「自分もこうなりたいな!」「これはちょっと違うな!」と感じることがあるはずです。
あるいは職業ならば「就職が最終目標ではなく、自分はこんなビジネスを作りたい」でも良いでしょう。
それでも目標が見つからない場合でも、高校の3年間で「〇〇を行い将来の目標を見つけていきたい」ということでも頑張りたいこととして伝わります。
作文の書き方
小論文の指導をしていますが、作文でも書くルールの基本は同じなので、書き方の基本やルールについて見ていきましょう。
書くルール
作文の場合は、小論文ほど書くルールが厳しくない傾向にありますが、書き方の基本を身に付けておくと、心証(文章に対する印象)が良くなりますし、心証の良い文章は合格させたいという採点者の心理が働きます。
まず主語は「僕・俺・自分」ではなく、男女性別にかかわらず「私」で書きます。
次に文章を書く語尾は、作文では「です・ます」の丁寧語でも良いですが、小論文の書き方である「だ・である」調で書いても構いません。
面接の場合は「です・ます」調で答えますが、文章の場合は「だ・である」調で書いても失礼には当たらず、むしろ余計な文字数を減らせます。後に大学入試や就職試験で書く小論文に慣れるためにも「だ・である」調で書くことをオススメします。
また文字数も、高校入試の作文では多少文字数が足りない、文字数オーバーしても多めに見てくれるでしょうが、自分の中で厳格に守っておくと心証が良いですし、後に書く小論文の練習になるので、以下で覚えておきましょう。
項目 | 推奨される表現方法 |
---|---|
主語 | 「私」を使用する |
文体 | 「~だ・である」という常体で書く |
親族の呼称 | 「父」「母」「祖父」「祖母」を使用
「お父さん」「お母さん」「おじいちゃん」「おばあちゃん」は使用しない |
志望校の呼び方 | 作文内:「貴校」
面接時:「御校(おんこう)」 |
文字数(800字指定の場合) | 理想:720字以上800字以下
(指定文字数の9割以上10割以下) |
文字数(「600字以内」「600字程度」「400字以上600字以下」等の場合) | いずれも720字以上800字以下を目安とする
(上限の9割以上10割以下) |
最低文字数 | 指定文字数の8割以上
(800字の場合は640字以上) |
字数オーバーの扱い | 801字以上は0点とみなされる可能性あり |
その他、書く基本は以下で紹介しています。小論文の書き方ですが作文とも共通するのでぜひ見ておきましょう。

書く構成
まず「高校生活で頑張りたいこと」での作文の構成は、「頑張りたいこと・その理由・どうやるの?・頑張りたいこと」の流れが基本です。
まず冒頭では、自分が取り組みたいことを明確に示します。読み手の関心を引くような書き出しが効果的です。
次に、なぜそれに取り組みたいのかという理由を説明します。個人的な経験や社会的背景など、説得力のある根拠を示すことが重要です。
続いて、具体的な実行方法や計画を述べます。実現可能な手段や段階的なステップを示すと説得力が増します。
最後に、再度頑張りたいことに触れつつ、将来の展望や決意を述べて締めくくります。このように論理的な流れで構成することで、読み手に自分の考えが伝わりやすくなります。
以下テンプレートに書いてみましょう。
【テンプレートの記入例】
頑張りたいこと
高校生活で英語力の向上に力を入れたい。
その理由
グローバル化が進む現代社会において、英語は世界中の人々とコミュニケーションを取るための重要なツールだから。また、将来は国際的な環境で働きたいという夢があり、高い英語力が不可欠。
どうやるの?
毎朝30分の英単語学習を習慣化し、語彙力を着実に増やす。学校の英語部に入部して、定期的に英会話の練習を重ねたい。高校卒業までに、英検準1級の取得とTOEICで800点以上のスコアを目指す。
頑張りたいこと(の確認)
継続的に努力する姿勢や異文化理解の深まりなど、人間的な成長にもつながると信じているので、貴校での高校生活において英語力の向上に力を入れたい。
上のテンプレートは、最初と最後の「頑張りたいこと」などを別の言葉に置き換えると作文や面接で聞かれることに合わせて何でも答えられますよ。
【志望理由】
私は将来、医療分野で活躍できる人材になりたいと考えています。貴校の充実した理数科教育と医療系進学への実績に魅力を感じました。
○○がしたい
私は最先端の医療技術について学び、将来は看護師として地域医療に貢献したいです。
その理由
幼い頃から病院で働く母の姿を見て育ち、人の痛みに寄り添い支える仕事に憧れを抱いてきました。また、地域の高齢化が進む中で、医療の知識を持った人材の必要性を強く感じています。
どうやるの?
貴校の充実した理数科カリキュラムで基礎学力を身につけながら、医療系クラブ活動にも積極的に参加し実践的な知識も深めていきたいと思います。また、貴校が提供する医療機関での体験学習も活用したいと考えています。
だから貴校(面接では御校)を志望している
したがって貴校の医療系進学に強い教育環境と、実践的な学びの機会を活かして、将来の夢への確かな一歩を踏み出したいと考え、志望しています。
【中学校で頑張ったこと】
私は中学校で吹奏楽部の活動に力を入れて取り組みました。特にフルート演奏の技術向上と部活内での良好な人間関係構築に注力しました。
何を頑張ったの?
難易度の高い楽曲に挑戦し、パート内でのソロ演奏を任されるレベルまで技術を磨くことに取り組みました。また、後輩の指導役としてチーム全体の演奏レベル向上にも努めました。
どう頑張ったの?
毎日の放課後に基礎練習を1時間行い、週末は自主練習のために音楽室を借りて練習しました。また、演奏技術向上のために外部の音楽教室にも通い、プロの奏者からの指導も受けていました。
頑張る過程で学んだことは何?
地道な反復練習の大切さと、目標達成には仲間との協力が不可欠であることを学びました。また、自分が壁にぶつかった時こそ、基本に立ち返ることの重要性も実感しました。
その結果どうなったの?
県大会で金賞を受賞し、私自身も次期パートリーダーに選出されました。何より、困難を乗り越える粘り強さと仲間と一つの目標に向かって努力する喜びを得ることができました。
【自己PR】
私は物事に粘り強く取り組み、どんな困難にも前向きに挑戦する姿勢を持っています。また、周囲の人と協力して課題を解決することにも積極的で、中学校では生徒会活動や部活動を通じてリーダーシップを発揮してきました。
自分の長所
私の長所は好奇心旺盛で新しいことに積極的に挑戦する行動力と、目標に向かって粘り強く取り組める忍耐力です。どんなに難しい課題でも、試行錯誤しながら最後まであきらめずに取り組むことができます。
短所
私の短所は完璧主義で、ときに細部にこだわりすぎて全体の進行が遅れることがあります。また、自分の考えに固執してしまい、柔軟な発想ができなくなることがあります。
短所改善のために、どのような努力をしている?
完璧を求めすぎる傾向を改善するため、事前に作業の優先順位とスケジュールを明確に設定し、時間管理を意識して取り組んでいます。また、異なる意見にも積極的に耳を傾け、多角的な視点を持つよう心がけています。
短所を改善して、短所の良い面と長所につなげ、どうなっていきたいか?
高校生活では部活動や委員会活動において計画性を持って取り組み、完璧主義の良さを活かしつつ効率的に成果を出せるよう実践を重ねていきたいです。また、様々な考えを持つクラスメイトとの交流を大切にして柔軟な思考力を養いながら、行動力と忍耐力を活かして校内外の活動に積極的に挑戦し、将来のリーダーシップの基盤を築いていきたいと考えています。
小論文の書き方で書けるとなお良い
小論文形式で作文を書くと、より説得力のある文章になります。
まず、「だ・である」調の常体を基本としつつ、丁寧な表現を適宜取り入れることが効果的です。
また、主語と述語の関係を明確にし、一文を適切な長さに保つことで読みやすさが向上します。
客観的な事実と主観的な意見を区別して述べるよう心がけましょう。引用を用いる場合は出典を明記し、信頼性を高めることが大切です。
さらに、接続詞を効果的に使用して文と文のつながりを滑らかにします。段落の冒頭には要点を置き、それを展開していく形式にすると論理的な印象を与えられます。
語彙の選択にも注意を払い、同じ表現の繰り返しを避けることで、文章に深みが生まれます。
この内容は作文では難しいので、とりあえず無視してもかまいません。もし余裕があれば活用してみてください。
高校生活で頑張りたいことの例文
高校生活で頑張りたいことを明確に表現することは、志望校の入試や自己分析に役立ちます。具体的な目標を設定し、それを達成するための道筋を示すことが重要です。
ここでは効果的な例文の書き方や具体例、添削のポイントについて解説します。
頑張りたいことをより具体的に書く
頑張りたいことを書く際は、抽象的な表現を避け、具体性を持たせることが大切です。
例えば「勉強を頑張る」ではなく「英語の長文読解力を高めるために毎日20分の音読を習慣化する」というように明確にします。
また、なぜそれに取り組みたいのかという理由も添えると説得力が増します。
単に「部活動で実績を残したい」ではなく「バスケットボール部でディフェンス技術を磨き、県大会ベスト8に貢献したい」と具体的な目標を示すと良いでしょう。
さらに、その目標達成のための道筋や計画も明記します。
例えば「週末の自主練習で特にシュート精度を上げるトレーニングに力を入れる」など、実現可能な取り組みを書きます。
このように具体的に書くことで、自分自身の指針となるだけでなく、読み手にも意欲や熱意が伝わりやすくなります。
「高校生活で頑張りたいこと」解答例(3例文)800字以内
以下、高校入試の作文の試験を想定した解答例を3つ用意しました。練習などで書く際の参考にしてみてください。
【解答例1】
私が高校生活で頑張りたいことは、主に2つある。1つ目は、英語力の向上だ。私は中学時代から英語に興味を持ち、基礎的な会話はできるようになったが、まだ十分とは言えない。高校では英語の授業だけでなく、英語弁論大会への参加や英語検定の上級取得を目指す。また、放課後には英語ディベート部に入部し、実践的な英語力を磨きたい。将来は国際的な場で活躍したいという夢があるため、高校時代に英語力を飛躍的に向上させることが不可欠だ。
2つ目は、ボランティア活動への積極的な参加である。中学時代、地域の清掃活動に参加した際、自分の小さな行動が社会に貢献できることを実感した。高校では、地域の福祉施設での活動や環境保護活動など、より幅広いボランティアに挑戦したい。特に、貴校のボランティア部は地域と連携した活動が盛んだと聞いており、私も参加することで社会貢献の意義を深く学びたいと考えている。
これらの活動に取り組むにあたり、計画的に学習と課外活動のバランスを取っていきたい。英語学習においては、毎日30分の英語ニュースの視聴や英語日記の執筆など、継続的な学習習慣を確立する。また、夏休みなどの長期休暇を利用して短期留学プログラムへの参加も検討している。これにより、教室内での学びだけでなく、実際の異文化体験を通じて生きた英語を身につけたい。そしてボランティア活動では、単に参加するだけでなく、自ら企画・運営する側に回ることも目標としている。例えば、同世代の生徒たちと協力して地域の環境問題に取り組むプロジェクトを立ち上げることも視野に入れている。
高校生活は人生の基盤を形成する重要な時期だ。英語力の向上とボランティア活動を通じて、グローバルな視野と社会貢献の精神を身につけることはもちろん、その他の学校行事でも積極的に参加し、自らの視野を広げ将来の夢に向けて着実に前進していきたい。(777字)
【解答例2】
高校生活で私が特に頑張りたいことは3つある。まず1つ目は、文武両道の実現だ。私は中学時代、部活動に熱中するあまり学業がおろそかになることがあった。しかし高校では、陸上部に所属しながらも、毎日の学習計画を立て、授業の予習・復習を欠かさず行う。そのために1週間ごとの学習計画を立てる予定だ。特に苦手な数学は、放課後に先生に質問したり、友人と勉強会を開いたりして克服したい。部活動では県大会出場を目指し、学業では毎回の定期テストで学年上位を目指す。
2つ目は、読書習慣の確立だ。私は幼い頃から本を読むことが好きだったが、中学生になると忙しさを理由に読書量が減ってしまった。高校では、朝の15分間読書の時間を大切にし、さらに毎月最低3冊の本を読むという目標を立てる。小説だけでなく、歴史書や科学書など幅広いジャンルに挑戦したい。読書を通じて語彙力や表現力を高め、物事を多角的に考える力を養いたい。
3つ目は、リーダーシップ能力の向上だ。私は人前で意見を言うことが苦手だったが、高校ではクラスや委員会活動で積極的に発言し、行事の企画・運営にも関わりたいと考える。リーダーシップ能力向上のためには、まず小さな場面から意見を述べる練習をしていく。例えば、グループ討論の機会には必ず自分の意見を1つは発言するというルールを自分に課す。
また、ボランティア活動にも参加し、様々な年代の人とコミュニケーションをとる経験を増やしていきたい。徐々に自信をつけながら、学校行事の企画・運営に携わり、最終的には生徒会活動にも挑戦したいと考えている。そして文化祭では、クラスの出し物の中心となって活躍したい。これらの目標に向かって努力することで、高校卒業時には自分の成長を実感できる充実した3年間にしたいと思う。(737字)
【解答例3】
私が高校生活で頑張りたいことは、探究活動、部活動、そして友人関係の構築の3つだ。1つ目の探究活動では、科学分野への理解を深めたいと考える。中学時代、理科の実験で化学反応の不思議さに魅了された。特に環境問題に関心があり、貴校の「科学探究コース」で専門的な研究に取り組みたい。身近な環境問題について調査し、解決策を考える研究を行いたいと考えている。
2つ目は、吹奏楽部での活動だ。私は中学時代から吹奏楽部でフルートを担当してきた。技術的にはまだ未熟だが、高校ではより高度な演奏技術を身につけ、コンクールでの金賞獲得に貢献したい。そのために毎日の基礎練習を欠かさず、音楽性を高めていきたい。吹奏楽部では、技術向上のために呼吸法や音色づくりの基礎から見直し、毎日のロングトーン練習を欠かさず行う。さらに、先輩フルート奏者との合同練習会を定期的に開催してもらい、直接指導を受けることで技術的な課題を克服していきたい。
3つ目は、多様な友人関係の構築だ。私は中学時代、限られた友人としか交流がなかった。友人関係の構築については、クラスでのグループワークやディスカッションに積極的に参加し、様々な意見交換を通じて相互理解を深めていく。また、異なる部活動や委員会に所属する生徒との交流会を自ら企画し、多様な興味や関心を持つ仲間との交流を広げていきたい。さらに、地域ボランティアにも定期的に参加し、学校外の人々との関わりも大切にする。これらの活動を通じて、異なる価値観を受け入れる柔軟性や協調性を身につけ、将来社会で活躍するための人間関係構築能力を養いたい。
高校では様々な考え方や価値観を持つ人々と積極的に関わり、視野を広げたい。クラスの活動だけでなく、学校行事やボランティア活動にも積極的に参加し、多くの仲間と絆を深めていきたい。これらの目標に向かって日々努力し、高校生活を実りあるものにしたいと思う。(791字)
【書くポイント】
- 「頑張りたいことは3つある」と、書き始めで頑張りたいことの数を挙げる。
- 「なぜそれを頑張りたいのか」「どのように行うのか」を具体的な行動や数字を挙げて答える。
- 「頑張りたいこと」を通じて、高校卒業時までにどんな自分になっていたいのか、将来どうなりたいのかまで書けるとGOOD。
それと作文を書くときも、まず書くことのゴール(目標)を決めると書きやすくなるので、以下の記事も参考にしてみてください。

書く練習をする
頑張りたいことを効果的に表現するには、実際に書く練習を行うことが必要です。
まず、自分の関心事や強みを紙に書き出すところから始めると良いでしょう。
思いつくままに箇条書きにしていくことで、自分の中にある漠然とした考えが整理されていきます。
次に、その中から特に力を入れたいものを2〜3つ選び、それぞれについて「なぜ」「どのように」「どこまで」を具体的に考えましょう。
- 自分の関心ごと・強みを紙に書き出す
- 力を入れたいものを2~3つ選んで、それぞれ「なぜ」「どのように行う」を考える
この時点では完璧な文章を目指さず、アイデアを膨らませることに集中します。その後、構成を意識しながら下書きを作成してください。
最初の文章はぎこちなくても構いません。大切なのは書き続けることです。
週に1回は異なるテーマで短い文章を書く習慣をつけると、表現力が自然と向上します。また、実際の入試問題や面接質問を想定した練習も効果的です。
書いたら添削を受ける
書いた文章は必ず誰かに読んでもらい、添削を受けることが重要です。
学校や塾の先生など、信頼できる人に見てもらうと客観的な視点が得られます。
添削を依頼する際は、「具体性が足りているか」「話しに矛盾はないか」「文体は統一されているか」などの観点も併せて確認してもらうと良いでしょう。
添削を受けた後は、指摘された点をただ修正するだけでなく、なぜその部分が問題だったのかを理解することが大切です。
そして修正した文章を再度確認してもらうサイクルを作ると効果的です。
このプロセスを繰り返すことで、自分では気づかなかった癖や弱点が明らかになり、文章力が着実に向上します。最終的には自分で文章の良し悪しを判断できる目も養われるでしょう。
作文を書くのもセンスではなく、場数を踏む、書く練習をする添削を受けるで書き慣れたもの勝ちなんですよね。
しっかり練習をすれば、数か月後には練習当初からは思ってもみなかった上達具合に自分でも驚くはずです。
勉強以外の高校で頑張りたいこと
高校生活では勉強だけでなく、様々な活動を通じて人間的に成長できる機会がたくさんあります。
面接や作文でよく聞かれる「勉強以外で頑張りたいこと」について考えるポイントを紹介します。
部活や学校行事など、その高校の特色を調べてみる
志望校の特色を把握することは、具体的な目標設定の第一歩です。
学校のホームページや学校案内パンフレットをじっくり読み込み、どんな部活動が活発か、特徴的な学校行事は何かを調べましょう。
例えば、合唱コンクールに力を入れている学校、英語ディベート大会で実績がある学校、ボランティア活動が盛んな学校など、各校には独自の強みがあります。
可能であれば学校説明会や体験入学に参加し、直接見聞きすることも重要です。在校生や卒業生の話を聞くことで、公式情報だけでは分からない実際の雰囲気や活動内容を知ることができます。
この調査を通じて、「この高校だからこそできること」を見つけ出しましょう。
あなたの興味関心と学校の特色が一致する点が見つかれば、それは説得力のある志望理由と「頑張りたいこと」になります。面接官に伝わる、具体的で熱意のある受け答えにつながるでしょう。
勉強以外で「これやってみたい!」を考える
自分自身の興味や関心を見つめ直し、本当にチャレンジしたいことを考えましょう。
まず、中学時代に取り組んできた活動を振り返ってみてください。続けたいことがあれば、それをさらに発展させる形で高校での目標を設定できます。
例えば、「吹奏楽部でソロを任されるようになりたい」「生徒会長として学校改革に取り組みたい」など、具体的なイメージを持つことが大切です。
また、これまで挑戦する機会がなかった新しい分野への挑戦も魅力的です。
「英語スピーチコンテストに出場したい」「ボランティア活動を通じて地域貢献したい」など、自分の可能性を広げる選択肢も考えてみましょう。
ただし、単に「楽しそう」という理由だけでなく、なぜそれに取り組みたいのか、どんな力を身につけたいのか、将来にどうつなげたいのかという視点も持つと、より説得力のある「頑張りたいこと」になります。
自分だけの熱意ある目標を見つけましょう。
たとえ作文や面接といった試験がない人でも、勉強や勉強以外でも「高校生活で頑張りたいこと」を考えて文章にまとめたりしておくと、目的を持って高校生活が送れるはずですので、ぜひ今回の内容をもとに作文に書いてみてください。
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