・そもそも書くアイデアが浮かばない!
・書くネタ集めや具体例の書き方はどうすればいいの?
この記事では「小論文が書けない人」の3つの特徴と、以下のテーマからその解決方法をお伝えして、実際に小論文を書けるようになることを目指します。
- 書くための情報収集の方法
- 情報収集の際に疑問に思ったことの考え方
- 問題に合わせての考え方や書き方
- 書く練習方法
そして自分が「なぜ小論文が書けないのか?」の原因とその解決法が分かれば、あとはそれに沿って書く練習をするだけなので、ぜひ最後までご覧ください。
小論文が書けない人の3つの特徴
まず「小論文が書けない人」の特徴を3つにまとめたので、その原因を見ていきましょう。書けない人は、この3つの特徴のどれかに必ず当てはまっているはずです。
原因 ➀ 文章を書き慣れていない
これは小論文が書けない最大の要因です。
多くの人が高校卒業まで、きちんとした小論文の書き方を教わっていなので、書けないのはある意味当然です。
そもそも、学校の先生でさえ小論文の書き方をきちんと教えられる人が少ないので、みなさんが書けるわけがありません。
きちんとした小論文の書き方を教わらないので、書く練習もまともできない、書き慣れることがないわけです。
原因 ② 問題文や資料の内容を理解していない
見落としがちですが、これも書けない大きな原因の一つです。
問題文の言葉の意味が分からなかったり、問題文の指示を見落とし、あるいは無視して自分の書きたいことを書いてしまう。
あるいは問題文に資料があってもそれを踏まえない、資料の見るべきポイントをきちんと見ないで答えてしまうといったことです。
これでは、たとえ小論文を書き慣れていて良い文章が書けたとしても、受験の小論文では不合格です。
原因 ③ 何を書けばいいか分からない
書きたいことがあっても、何をどういう順序で書けばいいか分からないという人も多いでしょう。
これは書く型をきちんと覚えることで解消できます。
小論文にはいくつかの決まった型があるので、問題や自分の書き方に合わせて「書く型」を選択し、それに当てはめることで書けるようになります。
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小論文の書くアイデアが浮かばないときに取る5つの方法
次に、小論文の書くアイデアが思い浮かぶ方法を5つにまとめましたので、ご覧ください。下の方法を実践すれば嫌でも書くアイデアが思い浮かぶはずです。
➀ 新聞や公式ニュースを見る
今どき「新聞などのオールドメディアかよ!」と思いがちですが、今だからこそ、この新聞から社会情勢などの情報を得る意味は大きいです。
紙の新聞、テレビのニュース、ヤフーニュースなど、出所不明のニュースではなく、出所がはっきりしている公式のニュースを見てみます。
例えば、新聞社のネット記事でも構いませんが、今どきにあえて新聞を読むのは、基本的な情報の信頼性もありますが、一番は自分と異なる考えにも触れる意味が大きいです。
SNSなどのように自分と同じような考えの投稿しか目に触れないと、しまいにはそれが正しい、それ以外の考えは間違いと考えが偏る恐れがあります。
趣味なら自分と同じような考えしか触れないでもよいのですが、インターネット上の特にSNSのようなソーシャルメディアの情報や考えを鵜呑みにするのは危険だということです。
今言われている根拠のない陰謀論や「既存のメディアは間違っていて、ネット上の情報こそ正しい」という主張も、異なる考えに触れる機会が無いために起こる現象です。
それに、まずきちんとした情報を得ないことには、地に足の着いた自分の考えが芽生えることはありません。
これから小論文を書こうとしている受験生のみなさんは、多角的に物事を考える力が必要になってきますので、ぜひ新聞や関連書籍での異なる考えや視点にも触れて、書く練習をしていきましょう。
② とにかく自分の意見を書く
情報を得たら自分の考えを書くというアウトプットを必ずしてみましょう。
最初はどんなにつまらない考えでも、思ったことでもよいのでとにかく自分の考えを書いて見ます。
スマートフォンのメモ機能やX(旧ツイッター)の下書きに書いてみる、字を丁寧に書く練習を兼ねて、できればノートやメモ帳、手帳などの紙に書くようにしましょう。
そこから、なぜ自分はそう考えた、思ったのかを書いて見ます。
最初は「〇〇で言われていたから」「誰々がそう言っていたから」でも構いません。そこで「なぜそれを信じたのか?」という深堀りをしていきましょう。
③ 自分と異なる考えにも触れる
「➀ 新聞や公式ニュースを見る」でも触れましたが、自分と異なる考えに触れることは物事を多角的に考える上で重要な作業です。
SNSから情報を得るのでは書く、あえて新聞や公式ニュースを見ると、あなたの考えと異なる意見や見解が必ず出てきます。
一般的な見解も出てきますし、それに反するような見解、一般的な見解でもなく、それに反する見解でもない第3の見解というの出てくるでしょう。
こういった自分と異なる、あるいは世間一般の見解と異なる考えに触れることは小論文の書く練習をする上でも、あなたの考えを鍛えてくれます。
④ 異なる考えに触れて自分はどう考えたかを書く
自分と異なる考えや見解に触れて、「では自分はどう考えたのか?」を書いて見ましょう。
異なる考えに触れると考えが変わることもありますし、それでも「自分の考えの方が有効だ」と思うこともあるでしょう。
あるいは第3の視点が見えてくるかもしれません。
そこから、繰り返しになりますが「なぜそう考えたのか?」を書いて見ましょう。
⑤ アウトラインを作る
初めのうちは、考えたことやその理由をそのまま書いても構いませんが、数百字のまとまった文章や原稿用紙に書くときは、事前にアウトラインを作ってから書いていきましょう。
アウトラインとは文章の骨組みで、どのような感じで書いていくのかの方針を決めるものです。
建物が柱や鉄骨といった基礎から作るように、小論文もアウトラインという基礎を作ることで原稿用紙にきちんとした文章が書けます。
アウトラインの作成方法は下の記事
小論文のネタ集めや具体例を思いつく方法
書く技術が身についても、知識がないと小論文は書けません。そこで小論文を書くためのネタ集めや具体例を思いつく方法について見ていきましょう。
志望先の過去問から関連する知識を仕入れる
まず志望先の過去問を入手して、問題形式を確認すると同時に関連する知識を仕入れます。
大学入試:赤本の「傾向と対策」に書かれている学習法や推薦図書を読む
就職試験:大手ならホームページに掲載されている過去問を見る
昇進試験:会社内で過去に受けた人に聞いてみる
これらをしたら、関連する知識を仕入れるために新聞の記事や本の内容で、志望先の出来事に関連するものがないか見てみます。
新聞や関連書籍、WEB検索
新聞の見出しや本のタイトルの中で、志望先に関連する情報がないか見てみます。
関連する見出しやタイトルがあれば、とにかくそれを読んでみましょう。
そこで疑問に思ったことはまず自分で考えてみる、そこで分からなければWEB検索などで調べてみます。
「〇〇とは」「〇〇 〇〇とは」と調べると検索結果が出てくるので、大学、省庁などの公的機関、新聞社などの出所を確かめた上で見てみましょう。
できれば調べたことの出所をメモしておくと、実際に小論文を書くときにも「〇〇によると」と書くことができるので、自分の答案の信頼性が高まります。
そして自分で考えても、WEB検索しても分からないことは学校の先生など信頼できる大人に聞きましょう。
そうすると志望先の分野のキーワードやトレンドとともに問題や課題なども浮かび上がってきて、書くための強力な後ろ盾ができ上がっていきます。
自分の知っていることや体験談を活用する
志望先に関連する知識で自分の知っていることは、練習で調べる過程で身についていきます。
また過去の自分の体験で、志望先の分野に関連する経験はないか、反対に自分の経験が志望先の分野に結びつかないかを考えてみましょう。
試験当日に出される小論文の問題によりけりなので、自分の知っていることや体験を無理やり結びつけるのはNGですが、普段から知識を増やしたり、問題と自分の体験を関連づける練習をしていると、試験でもあなた独自の小論文が書けるようになります。
とにかく書く練習をする
正しい練習法を知っていても、小論文はとにかく書く練習をしなければ上達しません。そこで書く力を上達させるために、書くための正しい練習方法を見ていきましょう。
問題の内容をまず理解する
繰り返しになりますが、書く前にまず問題の内容を理解しましょう。
問題の聞いていることにはすべて答えて、資料があれば「このうちの2つの資料を踏まえて書きなさい」などの条件が付かない限り、すべての資料を踏まえて書きます。
特に複数の条件が付いた問題は、すべてその条件が抜け漏れないように書きながら見落しがないか確認しましょう。
このようなことは書く練習の段階で、同じ問題を必ず何度か確認するという習慣を身に付けてください。
書き言葉で書く
「書き言葉」で書くというのも、書く練習を重ねないと身につかないものです。
書く練習をしないでいると「めっちゃ」「ぶっちゃけ」など、ついつい話し言葉や「スマホ」「時短」などの省略語を使ってしまいがちです。
話し言葉や省略語を1語でも使えば即不合格ということはありませんが、これらが重なると大幅減点になるので、つまらない形式的なところで減点されないためにも、書く練習をして「書き言葉」に慣れましょう。
毎回添削を受ける
原稿用紙に書かない段階でも良いので、自分の意見やその理由を書いたら、学校の先生など信頼できる大人の人に見せてみましょう。
もちろん原稿用紙に書く段階になっても、書いたら必ず毎回添削を受けてください。
ある程度書いて添削を受けるを繰り返していると、自分の答案を自分である程度評価できるようにもなるので、人の添削を受けるときに自分の評価を伝えて添削に出すことができればなお良いです。
知識の吸収と調べ考えること、正しい練習法を身に付けたら、初めは下手でもよいのでとにかく書く練習をしてください。そして添削を受けましょう。
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