小論文の書き出しに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
「何から書けばいいか分からない」「書き始めると感想文のようになってしまう」と困っている人も少なくありません。
実は小論文の書き出しには、評価されやすい定番パターンがあります。書き出しを工夫するだけで、論理的な答案としての印象は大きく変わります。
本記事では、小論文の書き出し例を「環境問題」「AI」「少子高齢化」「教育」などの頻出テーマ別に20個紹介するとともに、使いやすい書き出しの型や避けるべきNG例についても分かりやすく解説します。
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小論文の書き出し例20選【テーマ別】

ここからは、よく出題されるテーマを5つに分けて、それぞれ設問と書き出しの例文、解説を紹介します。
自分が書きたいテーマに近いものを見つけて、書き方の参考にしてください。
社会問題の書き出し例
① 少子高齢化
書き出し例
解説:まず現状の問題を示し、それが続いた場合にどうなるかという見通しを述べることで、論じる必要性を読み手に伝えています。数字や具体的な制度名を入れると、より説得力が増します。
② 環境問題
書き出し例
解説:身近な異常気象から書き始めることで、抽象的なテーマを自分事として捉えやすくしています。具体的な現象を冒頭に置くのが効果的です。
③ SNS問題
書き出し例
解説:メリットとデメリットを対比させてから問題提起する形にすると、バランスの取れた印象を採点者に与えられます。
④ AI
書き出し例
解説:AIのような技術テーマでは、簡単な説明を加えてから問題点に触れると、知識不足を疑われずに本論へ進めます。
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教育テーマの書き出し例
⑤ いじめ
書き出し例
解説:問題の深刻さと発見の難しさをセットで示すと、対策の必要性が自然に導き出せます。
⑥ オンライン授業
書き出し例
解説:新しい仕組みのメリットと課題を両方挙げることで、一方的な意見に偏らない書き出しになります。
⑦ 教育格差
書き出し例
解説:具体的な要因(経済状況)を示し、それがどんな結果につながるかを説明することで、問題の輪郭がはっきりします。
⑧ 地域格差
書き出し例
解説:都市部と地方を対比させることで、地域格差という抽象的なテーマを具体的にイメージしやすくしています。自分の住む地域の実情を交えると、説得力がさらに増します。
働き方・経済の書き出し例
⑨ リモートワーク
書き出し例
解説:働き方の変化を時系列で示すと、テーマの背景がスムーズに伝わります。
⑩ 女性活躍
書き出し例
解説:制度面と意識面の両方に触れることで、表面的な対策論にとどまらない深さが出ます。
⑪ 労働力不足
書き出し例
解説:原因(少子化)と結果(人手不足の影響)を順に示すことで、対策を論じる本論への流れが作りやすくなります。
⑫ 定年延長
書き出し例
解説:定年延長のメリットと、それによって生じうる別の問題(若年層への影響)を対比させることで、一面的な賛成論・反対論に終始しない書き出しになっています。
自由テーマの書き出し例
⑬ 幸福とは
書き出し例
解説:答えが一つに定まらないテーマでは、「人によって違う」という前置きから自分の立場を絞り込む流れが書きやすいです。
⑭ 個性とは
書き出し例
解説:一般的なイメージを示してから、それに対する自分の視点をぶつける構成にすると、抽象テーマでも書き出しやすくなります。
⑮ コミュニケーションとは
書き出し例
解説:言葉の定義を確認した上で、見落とされがちな視点を加えると、深みのある書き出しになります。
⑯ 学ぶとは
学ぶというと、学校の授業で知識を覚えることを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、本当の学びとは、知らなかったことを知り、自分の考え方や行動が変わっていく過程そのものではないだろうか。テストの点数だけでは測れない学びの意味について考えたい。
解説:「学ぶ」という言葉に対する一般的なイメージを示してから、それとは異なる視点を提示することで、抽象的なテーマでも独自性のある書き出しになります。
政治テーマの書き出し例
⑰ ポピュリズム
書き出し例
解説:聞き慣れない言葉には簡潔な補足を入れ、メリットに見える部分とリスクの両方を示すと、偏りのない印象を与えられます。
⑱ 分断
書き出し例
解説:分断が広がった背景(SNSの影響など)を一文添えると、原因と問題意識が自然につながります。
⑲ フェイク
書き出し例
解説:問題の具体例(誤った判断につながる点)を入れることで、テーマの重要性が伝わりやすくなります。
⑳ 陰謀論
書き出し例
解説:陰謀論が広がる「条件」を示してから問題点に触れることで、感情論ではなく構造的な視点での書き出しになります。
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小論文の書き出しで評価される3つのパターン

小論文の書き出しには、評価されやすい型がいくつかあります。
ここでは「問題提起型」「現状説明型」「意見提示型」という3つのパターンに分けて、それぞれの特徴と使い方を紹介します。
問題提起型
問題提起型は、テーマに関する疑問を投げかける形で文章を始める方法です。
「〜は本当に正しいのだろうか」「〜について、どう考えるべきか」といった問いを冒頭に置くことで、読み手の関心を引きつけられます。
この型のメリットは、結論を急がずに論じる姿勢を示せる点です。賛成・反対のどちらかに決めきれないテーマや、多角的な視点が必要なテーマに向いています。
ただし、問いを立てるだけで終わってしまうと、何を論じたいのかが採点者に伝わりにくくなります。
問いを示したあとは、自分なりの方向性を一文添えておくと、続く本論への流れがスムーズになります。
現状説明型
現状説明型は、テーマに関する社会の現状やデータを示してから、問題点を浮かび上がらせる書き方です。
「近年、〜という状況が広がっている」というように、客観的な事実から書き始めることで、説得力のある印象を与えられます。
この型を使う際は、現状の説明だけで終わらせず、そこから「だからこそ何が問題なのか」という視点につなげることが重要です。
事実の紹介と問題意識を分けて書くと、論理の流れが分かりやすくなります。
知識をアピールできる一方、データや事例が不正確だと信頼性を損なうため、自分が確実に把握している内容を使うようにしましょう。
意見提示型
意見提示型は、結論となる自分の意見を最初にはっきりと述べる書き方です。
「〜について、私は○○と考える」という形で始めることで、読み手は文章全体の方向性をすぐに理解できます。
この型の強みは、論点がぶれにくく、一貫性のある印象を採点者に与えられる点です。
結論を先に書いた場合、本論ではその理由や具体例を丁寧に積み重ねていく必要があります。
注意したいのは、結論だけを述べて終わらないことです。続けて理由の概要を簡潔に示しておくと、その後の文章を読み進めやすくなり、論理的な印象がさらに強まります。
これらの書き方は最初から「この型で書く!」と決めつけずに、問題の形式や条件、自分の論理展開などに合わせて書くようにしましょう。
その時の問題や自分の書く構成に合わせて使いこなせば最強のツールとなり、より高評価が得られます。
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小論文の書き出しでやってはいけないNG例

書き出しには効果的な型がある一方で、評価を下げてしまうNGパターンも存在します。
ここでは代表的な5つの例を取り上げ、なぜ避けるべきなのかを解説します。
「私は思います」から始める
小論文で「私は思います」という表現を使うのは避けましょう。
「思う」という言葉は主観的で、根拠のない感覚的な印象を与えてしまいます。小論文で求められているのは、客観的に納得できる根拠に基づいた意見だからです。
例えば「環境問題は深刻だと思います」と書くよりも、「環境問題は深刻であると考える」とした方が、論理的で説得力のある文章になります。
同じように「〜な気がする」「〜ではないかと思う」といった曖昧な言い回しも、説得力を弱める原因になります。
書き出しでは「〜と考える」「〜である」など、断定的な表現を使うようにしましょう。
いきなり体験談を書く
設問の指示がないまま、いきなり自分の体験談から書き始めるのもNGです。
小論文は作文とは異なり、客観的な根拠に基づいて意見を述べることが求められます。体験談から始めると、個人的な感想を述べる作文のような印象を採点者に与えてしまいます。
例えば「私は中学生のとき〜という経験をしました」と書き出すと、その後も主観的な話が続くと思われやすくなります。
体験談自体が使えないわけではありませんが、まず結論や意見を先に示し、その根拠の一部として体験談を後から添える形にすると、客観性を保ったまま説得力を加えられます。
問題文を書き写す
設問の文章をそのまま書き出しに使うのも避けたいパターンです。
問題文を書き写すと、自分の考えがまだ何も述べられていない状態になり、字数を消費するだけで内容が薄い印象を与えてしまいます。
採点者からは、考える力が不足していると判断されかねません。
例えば「SNSの実名制の導入についてあなたの意見を述べなさい、という問いに対して」のように設問をなぞるだけの書き出しは、内容がないまま文章が始まってしまいます。
設問を参考にする場合は、そのまま引用するのではなく、自分の言葉で言い換えながら意見や問題提起につなげるようにしましょう。
結論を書いて終わる
書き出しで結論だけを述べて、それ以上の説明を加えずに終えてしまうのも良くない例です。
結論を先に示す書き方自体は有効ですが、結論だけで書き出しを終わらせると、なぜそう考えるのかが読み手に伝わらず、唐突な印象を与えてしまいます。
例えば「少子高齢化は深刻な問題である」という一文だけで段落を終えると、その後の展開が見えづらくなります。
結論を述べたあとは、理由の概要や今後の論じ方を一文添えておくことで、本論への流れが自然になり、文章全体の見通しも良くなります。
文章が唐突だと、その後の読む気が失せてしまいますが、文章の流れが自然だとその後の文章も読み進めたいと思いますね。
長すぎる書き出し
書き出しに情報を詰め込みすぎて、長くなりすぎてしまうのもNGです。
書き出しが長くなると、本論に入る前に文字数を使い切ってしまい、肝心の理由や具体例を述べるスペースが足りなくなります。
また、要点が定まらない文章は、読み手にとって分かりにくくなります。
例えば、テーマの背景説明や複数の問題点を一度にすべて書き出しに詰め込むと、結局何を言いたいのか分からなくなってしまいます。
書き出しはあくまで本論への入り口です。全体の文字数のうち1割程度を目安に、簡潔にまとめることを意識しましょう。
これら小論文の書き出しも、文章の印象を決めてしまう大切なものなので、採点者つまり第三者にとって読みやすいかどうかを意識しながら書く練習をしていきましょう。
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