読書感想文の書き方で悩んでいる中学生の皆さん、「何を書けばいいのかわからない」「どうやって始めればいいの?」という不安を感じていませんか?
読書感想文は、ただのあらすじ紹介ではなく、あなた自身の心の動きや考えの変化を表現する貴重な機会です。
この記事では、中学生向けの読書感想文における書き方のコツから具体的な例文まで、簡単に実践できる方法を詳しく解説します。
印象に残った場面の見つけ方、自分の体験との結びつけ方、効果的な構成まで、質の高い感想文を書くための全てのポイントをお伝えします。
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中学生の読書感想文の書き方
読書感想文を書くときは、ただ本のあらすじを書くだけではなく、自分の心の動きや考えの変化を中心に書くことが大切です。
ここでは、質の高い読書感想文を書くための3つのポイントを順番に見ていきましょう。
書き方の基本
以下、小学生の感想文の書き方ですが、基本は全く同じなので参考にしてください。
○○を2つ挙げる
読書感想文の核となるのは、あなたが本を読んで最も印象に残った場面や、新しく気づかされたことです。
まず、読んだ本の中から特に心を動かされた場面、または気づかされたことを2つから3つ選んでみましょう。なぜその場面が印象に残ったのか、理由を明確にすることで、読み手にとって分かりやすい文章になります。
たとえば、主人公の行動に感動した場面があったなら、「なぜ感動したのか」「その行動のどこが素晴らしいと感じたのか」を具体的に説明します。
また、これまで考えたことのなかった価値観に触れて驚いた場面があれば、「どんな価値観だったのか」「なぜ驚いたのか」を詳しく書いてください。
このように、印象に残った場面とその理由をセットで書くことで、あなたの感想に説得力が生まれ、読み手の心に響く文章になるでしょう。
社会問題を取り上げる
本に描かれている内容を現代社会の問題と関連付けて考えると、より深い読書感想文になります。
多くの優れた作品には、いじめ、環境問題、貧困、戦争など、現代社会が抱える様々な課題がテーマとして含まれています。これらの社会問題について、本を通して何を学んだかを書いてみましょう。
まず、本に登場する社会問題が現実の世界でどのように起きているかを調べてみることから始めます。
そして、主人公がその問題にどう向き合ったか、作者がどのようなメッセージを込めているかを考えます。
最後に、その問題に対してあなた自身はどう思うか、どのような解決策があるかまで提案してみてください。
社会問題を取り上げることで、単なる感想を超えた、社会性のある読書感想文になり、評価も高くなります。
私も読む側で中学生の感想文がここまで書かれていたら、満点をあげてもいいくらいですね。
自分の体験や日常生活とあわせて考える
読書感想文を書く上で最も重要なのは、本の内容とあなた自身の体験を結びつけることです。
本を読んでいて「これは自分の経験と似ている」「自分だったらどうするだろう」と感じた場面があったはずです。そのような場面について、具体的な体験談を交えながら書いてみましょう。
たとえば、友情をテーマにした本を読んだなら、あなた自身の友人関係について振り返ってみてください。
主人公の友人との関わり方と、あなたの友人との関わり方を比較して、共通点や違いを見つけ出します。
また、本を読んで「これからはこうしたい」と思ったことがあれば、それも書いてください。
自分の体験と重ね合わせることで、読書感想文はただの読後感想ではなく、あなた自身の成長記録となり、読み手にとっても共感しやすい文章になります。
感想文の書き方4ステップ
読書感想文を効率よく書くには、段階的に進めることが重要です。いきなり清書を始めると途中で行き詰まってしまうため、4つのステップに分けて取り組んでいきましょう。
【ステップ1】テンプレートに沿ってアウトラインを書く
読書感想文を書く前に、まず全体の骨組みを作ることが成功の鍵です。アウトラインを作ることで、何を書けばよいか迷わずに済み、バランスの取れた感想文になります。
白紙を用意して以下に沿って、それぞれ1~2文で書いてみましょう。
1枚目
- 作品とタイトル
- 最初のきっかけ(なぜこの本を読もうと思ったのか?)
- 最初の印象
- 何を期待してその本を読んだの?
*作品とタイトル以外は、書くことに合わせて「書く・書かない」(最低一つは書く)を決める
2枚目
本のあらすじ(5W1H)
- (いつ、だれが、どこで、なにを、どうした、なぜ?) を書いてみる。
*最低(だれが、なにを、どうした)は書く
3枚目
感想・考え
- 気になったところ、印象に残ったこと、または気づかされたこと(その理由:なぜ気になったの?、なぜ印象に残ったの?)
- もし自分が登場人物だったら、どう考える?(なぜそう考える?)
*それぞれ答えてみる
4枚目
まとめ
- 読む前と後では(考えなどが)どう変わった?
- 本を読み終わって分かったこと
- 本の内容やそこで得た考えを、今後どんなことに活かせそうか?
*それぞれ書くことに合わせて答える
【ステップ2】アウトラインを掘り下げる
ステップ1で作ったアウトラインをもとに、それぞれの項目を詳しく書いていきます。この段階では文章の完成度よりも、自分の考えを十分に表現することに集中してください。
印象に残った場面について、「なぜその場面が心に残ったのか」をより具体的に説明していきます。
たとえば、主人公の行動に感動したなら、その行動の何が素晴らしかったのか、自分の価値観とどう重なったのかを詳しく書きましょう。
また、自分の体験談を交える際は、本の内容とどのように関連しているかを明確にすることが大切です。
この段階では文字数を気にせず、思ったことをすべて書き出してください。後で整理できるので、まずは自分の感想を存分に表現することが重要です。
以下の考え方も参考にしてみてください。
【ステップ3】原稿用紙のコピーに書いてみる
ステップ2で掘り下げた内容を、実際の原稿用紙の形式で書いてみましょう。
この段階で文字数の調整や文章の流れを整えていきます。原稿用紙のコピーを使うことで、本番での失敗を防げます。
まず全体の文字数を確認し、指定された枚数に収まるよう調整してください。
文字数が足りない場合は、印象に残った場面の説明を詳しくしたり、自分の体験談を追加したりします。
反対に文字数が多すぎる場合は、重複している内容を削ったり、表現を簡潔にしたりしましょう。この段階では段落の分け方や文章のつながりも確認します。
「です・ます」または「だ・である」調で統一されているか、段落の最初は一文字下げているかなど、基本的なルールも忘れずにチェックしてください。
また清書前に、親など身近で信頼できる大人に見てもらいましょう。
【ステップ4】清書をする
最後に、ステップ3で完成させた下書きを清書します。この段階では内容の変更は最小限に留め、丁寧に文字を書くことに集中しましょう。
清書は読書感想文の仕上げの重要な作業です。
清書する前に、下書きをもう一度読み返して誤字脱字がないか確認してください。
また、文章として自然に読めるかどうかもチェックしましょう。
鉛筆で書く場合はそのまま丁寧な字で書いていきますが、ボールペンで書く場合は、鉛筆で薄く下書きしてからペンでなぞる方法がおすすめです。これにより、文字の間違いを防げます。
原稿用紙の使い方にも注意が必要で、句読点の位置や改行のタイミングなどの基本ルールを守ってください。最後まで丁寧に書き上げることで、内容だけでなく見た目も美しい読書感想文が完成します。
原稿用紙の使い方(受験番号は省略)

中学生の読書感想文(例文)
ここでは、実際に使える読書感想文の例文を「書き始め・本文・まとめ」の各部分に分けて紹介します。
それぞれの例文を参考に、自分らしい感想文を書いてみましょう。
書き始めの例文
【自分の感情や心情から始める】
例文
「胸がざわざわして、夜も眠れませんでした。」この本を読み終えた時の素直な気持ちです。主人公の決断に、私は強く心を動かされました。
*読み終えたときの素直な気持ちから書き始めています。
【本を読んで学んだことから始める】
例文
人を信じることの大切さを、この物語から深く学びました。主人公が仲間を信頼し続けた結果、最後に奇跡が起こる展開に、私は人間関係の本質を見た気がします。
*本を読んで自分が学んだことから書き始めています。この後の文章で普段の友人関係ともつなげて話を展開させることもできるでしょう。
【本を選んだ理由から始める】
例文
図書館で偶然手に取ったこの本が、私の読書観を変えました。表紙の美しいイラストにひかれて借りたのですが、読み始めてすぐに物語の世界に引き込まれました。
*表紙のイラストにひかれて偶然手に取ったという理由も、書き始めで使うことは有効です。
【本の内容やセリフから始める】
例文
「君の夢は何だい?」物語の中で何度も登場するこの問いかけが、読み終わった今でも私の心に響いています。主人公が周りの人たちにこの質問を投げかける度に、私も自分自身に同じ質問をしていました。
*本の中で何度も登場するセリフから、普段考えてこなかったことを考え、自分への問いかけから書き始めています。
【文学風の表現から始める】
例文
夕焼けに染まる校舎、風に揺れる桜の木。この物語の舞台となった学校の風景が、読み終わった今でも鮮明に頭に浮かびます。作者の美しい描写により、まるで自分もその場にいるような感覚になりました。
*難易度が高いですが、文学風の表現から始めることも読者をひきつけます。
【例え話から始める】
例文
人生は山登りのようなものだとよく言われますが、この本を読んで、その意味が初めて理解できました。主人公が困難に立ち向かう姿は、まさに険しい山を登り続ける登山者のようでした。
*例え話から始めて本の内容につなげると文章のつながりがよく、読者も読む内容がすんなり入ってきます。
【読者への問いかけから始める】
例文
もしあなたが主人公の立場だったら、同じ選択をしますか?この本を読みながら、私は何度もこの質問を自分に投げかけました。
*読者に問いかけることで、読者もこの文章の当事者であると意識させ、無意識に「どういうことなんだろう?」と、そのあとの文章もしっかり読まれるようになります。
本文の例文
【あらすじと感想でまとめる】
例文
この物語で私が最も印象に残った場面は三つあります。一つ目は、主人公が家族のために自分の夢を諦めようとする場面です。家計を支えるために進学を断念しようとする主人公の心境を読んで、私は家族への愛情の深さに胸を打たれました。自分だったら同じ決断ができるだろうかと真剣に考えさせられました。二つ目は、友人たちが主人公を支える場面です。困難な状況にある友達を見捨てず、みんなで支え合う姿に、真の友情とは何かを学びました。三つ目は、最終的に主人公が新しい道を見つける場面です。諦めかけた夢とは違う形でも、自分らしい生き方を見つけられることを知り、希望を感じました。
*書きはじめで印象に残った場面の数を示して分かりやすくし、自分だったらという視点でも考えています。
【自分の学びや感想を盛り込む】
例文
この本を通して、私は「失敗を恐れずに挑戦することの大切さ」を深く学びました。主人公が何度も挫折を経験しながらも立ち上がる姿を見て、失敗は成長のための大切な過程だと理解できました。これまでの私は、失敗を恐れて新しいことに挑戦することを避けがちでした。しかし、この物語を読んで、失敗から学べることの方がはるかに多いことに気づきました。
*失敗から学べることの方が多いという、本を読んで学んだことや気づいたことを書いています。
【自分の過去の体験と結びつけて書く】
例文
小学生の時、私は転校を経験しました。新しい環境になじめず、毎日が不安で仕方ありませんでした。そんな時の気持ちと、この物語の主人公が新しい町で過ごす最初の日々がとても似ていて、当時の記憶が鮮明によみがえりました。主人公が「誰も僕のことを理解してくれない」と感じる場面では、私も同じような孤独感を味わったことを思い出しました。しかし、物語の中で主人公が徐々に新しい友達を作り、新しい環境を受け入れていく過程を読んで、私も当時の経験を前向きに捉え直すことができました。
*過去の自分の経験と本の内容を重ね合わせて、考えたこと感じたことを書いています。
まとめの例文
【本を読んだ感想をまとめて書く】
例文
この本を読み終えて、私は深い感動と同時に、これからの人生への希望を感じています。物語全体を通して描かれた「人と人とのつながりの大切さ」は、私の心に強く残りました。主人公が一人では解決できない問題を、周りの人たちの支えによって乗り越えていく姿は、人間の持つ優しさと強さを教えてくれました。この作品に出会えたことで、私も困っている人がいたら手を差し伸べられる人になりたいと強く思いました。
*いくつかの感想から、そこから今後どうしていきたいのかということの考えでまとめています。
【自分に起きた変化について言及する】
例文
この本を読む前の私は、将来に対して漠然とした不安しか持っていませんでした。中学生として何をすべきかわからず、日々をなんとなく過ごしていました。しかし、主人公が自分の道を見つけていく過程を読んで、私の考え方は大きく変わりました。将来への不安は誰にでもあるものだと知り、その不安と向き合いながら一歩ずつ前進することの大切さを学びました。今では、不安を感じることがあっても、それは成長のための大切な感情だと受け入れられるようになりました。この変化は、これからの中学校生活を送る上で、私の大きな支えになると確信しています。
*以前の自分と、本を読んだあとの心境の変化からの考えでまとめています。
【学びの生かし方を盛り込む】
例文
この本から学んだ「諦めない心の大切さ」は、私の今後の人生において大切な指針となるでしょう。部活動で思うような結果が出ない時、勉強で分からない問題に直面した時、友達との関係に悩んだ時など、様々な場面でこの学びを活かしていきたいと思います。特に、来年の高校受験では、この物語の主人公のように最後まで諦めずに努力を続けるつもりです。
*本を読んで学んだことを普段の生活にどう活かしていくかでまとめています。
読書感想例:三島由紀夫の『潮騒』を読んで(2000字以内)
青い海と白い砂浜。三島由紀夫の『潮騒』を読み終えた今、神島の美しい自然の風景が鮮明に心に浮かんでいます。この作品は、純粋な愛情と自然の美しさを描いた物語として、多くの人に愛され続けている名作です。現代の私たち中学生にとって、この古典的な恋愛小説はどのような意味を持つのでしょうか。
物語の主人公である新治は、漁師の息子として神島で生まれ育った青年です。ある日、灯台守の娘である初江と出会い、二人は純粋な愛情を育んでいきます。しかし、島の有力者である船主の息子安夫や、都会からやってきた大学生川本との恋の三角関係、さらには島の人々の噂や嫉妬によって、二人の関係は様々な試練に直面します。それでも新治と初江は、お互いへの真摯な気持ちを貫き通し、最終的に結ばれるという美しい恋愛物語です。
私がこの作品で最も印象に残ったのは、新治の誠実で純粋な人柄です。現代社会では、SNSやゲームなど様々な娯楽に囲まれて生活している私たちにとって、新治のような素朴で真っ直ぐな青年像は新鮮に映りました。彼は言葉巧みに相手を口説くわけでもなく、派手な行動で注目を集めるわけでもありません。ただひたすらに誠実に、自分の気持ちに正直に生きているのです。特に、嵐の夜に初江の父である灯台守を助ける場面では、新治の勇敢さと責任感の強さが表現されており、私は深く感動しました。
一方で、初江の美しさと純潔さも印象的でした。彼女は外見の美しさだけでなく、内面の清らかさを持った女性として描かれています。都会の男性たちからの誘惑にも動じず、新治への気持ちを貫き通す姿は、現代の恋愛観とは異なる美学を感じさせました。私は普段、恋愛について軽く考えがちでしたが、初江の一途な愛情を見て、本当の愛情とは何かについて深く考えさせられました。
この物語のもう一つの魅力は、神島の自然描写の美しさです。三島由紀夫の詩的な文章によって、島の風景が生き生きと描かれており、読んでいるうちに自分もその場にいるような感覚になりました。特に、海の描写は圧巻で、時には穏やかで美しく、時には荒々しく恐ろしい海の表情が、登場人物たちの心情と重なって表現されています。都市部で生活している私にとって、このような豊かな自然に囲まれた生活は憧れでもあり、同時に自然の大切さを改めて感じるきっかけにもなりました。
現代社会に生きる私たちにとって、この作品から学べることは多くあります。まず、純粋な愛情の大切さです。現代では、恋愛も複雑化し、様々な要素が絡んでくることが多いですが、新治と初江のような純粋で真摯な愛情は、時代を超えて美しいものだと感じました。また、誠実に生きることの価値も学びました。新治は決して器用ではありませんが、自分の信念を曲げず、誠実に行動し続けます。その結果、周りの人々からの信頼を得て、最終的に幸せをつかむのです。
さらに、この作品は人間関係の複雑さについても教えてくれます。島という閉鎖的な社会の中で、人々の噂や嫉妬、階級意識などが恋愛に影響を与える様子は、現代の学校生活にも通じるものがあります。私たち中学生も、友達関係や恋愛において、周りの目を気にしすぎることがあります。しかし、新治と初江のように、自分の気持ちに正直に生きることの大切さを、この作品は教えてくれました。
読み終わった今、私は自分の生き方について少し考えています。新治のような誠実さを持って人と接することができているだろうか、初江のような一途さで物事に取り組めているだろうか、と自問自答しています。現代社会は便利で快適ですが、時としてこのような純粋さや誠実さを見失いがちになります。表面的な人間関係やその場しのぎの行動、他人への忖度など、自分の気持ちを押し殺して生きる方が目立たず、楽に生きることができるからです。
しかし、どんなに世の中が便利になろうと人間関係において、どういう考えや行動をとることが最終的に人の信頼を得られるのか、そして信念を曲げず自分の気持ちに正直に生きることが自らも幸せにするという結果は変わりません。この作品を読んで、改めて人間の本質的な美しさについて考える機会を得ました。
最後に、この『潮騒』という作品は、単なる恋愛小説を超えて、人間の生き方や自然との関わり方、社会における個人の在り方など、多くのテーマを含んだ深い作品だと感じました。中学生の私にとって、このような古典文学に触れることで、現代では得られない貴重な体験ができたと思います。(1837字)
中学生の読書感想文の書き方は、引用すると意外に簡単
読書感想文をワンランク上の内容にするには、本の内容と現実世界をつなげることが効果的です。
慣用句や偉人の言葉、社会問題などを引用することで、深みのある感想文が書けるようになります。
慣用句や熟語、偉人の言葉を引用してみる
読書感想文に慣用句や偉人の名言を取り入れると、文章に説得力が生まれます。
「継続は力なり」「努力に勝る天才なし」などの慣用句は、主人公の行動や成長と関連付けやすく、自分の考えを深く表現できるでしょう。
また、エジソンの「天才は1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である」のような偉人の言葉を引用すれば、物語のテーマをより深く理解していることをアピールできます。
引用する際は、なぜその言葉を選んだのか、本の内容とどう関係するのかを必ず説明しましょう。適切な引用により、あなたの感想文は格段にレベルアップします。
ニュースなど社会問題を取り上げてみる
現在起こっている社会問題やニュースと本の内容を関連付けることで、読書感想文により現実味と深みを持たせることができます。
例えば、いじめを扱った小説を読んだ場合、実際に報道されているいじめ問題と照らし合わせて考察すれば、より説得力のある文章になるでしょう。
環境問題、高齢化社会、AI技術の発展など、中学生でも理解できる身近な社会問題を取り上げて、主人公の体験や物語のメッセージと結び付けてみてください。
ただし、ニュースの内容は正確に把握し、自分なりの考えをしっかりと述べることが大切です。社会との接点を示すことで、あなたの視野の広さを表現できます。
中学生に読んでほしい30冊
読書感想文の本を何にしようか迷っている人も多いと思います。
そんな人は以下の『中学生に読んでほしい30冊』(新潮文庫)を参考にしてみてください。本の表紙やあらすじも書いてあるので、選びやすくなっています。
『中学生に読んでほしい30冊』
https://www.shinchosha.co.jp/edu/download/list_30.pdf
読書感想文の書き方Q&A
Q:読書感想文の構成は?
A:基本的な構成は「書き始め・本文・まとめ」の三部構成が効果的です。
書き始め(導入)では本を選んだ理由や第一印象を書き、本文(なか)では印象的な場面と自分の体験を関連付けて感想を述べましょう。
まとめ(結論)では本から学んだことや今後の決意を書きます。
Q:他人の文章をパクってもいいの?
A:他人の文章をそのまま写すことは絶対に避けてください。これは著作権侵害にあたり、学校でも厳しく指導されます。
参考にする場合は、自分なりの言葉で表現し直すことが重要です。あなた自身の知っていることや体験、感情に置き換えて、オリジナルの感想文を書きましょう。
Q:感想文の書き出し例は?
A:以下を参考にしてください。
Q:中学生の読書感想文で、文字数の目安は?
A:2000字程度です。400字詰め原稿用紙5枚分になります。
理想は2000字の9割以上10割以下(1800字以上~2000字以内)で書き、最低でも8割(1600字)以上は書くようにしましょう。
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