「最近気になっているニュース」「興味のあるニュース」を小論文のテーマに書こうとして、何をどう書けばいいか迷っていませんか。
ニュースは選べても、自分の意見をどう論述に変えるかで詰まってしまう人は多いはずです。
この記事では、テーマの探し方から構成の作り方、字数別の解答例まで、小論文・最近気になっているニュース・興味のあるニュースをテーマに書き方を解説します。
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気になるニュースで小論文を書く意味

「最近気になっているニュース」をテーマにした小論文は、なぜ出題されるのでしょうか。その背景を知っておくと、書くモチベーションも上がります。
テーマとして出題されることがある
「最近気になっているニュース」は、大学入試や採用試験の小論文テーマとして出題されることがあります。
それは受験生が日頃から社会に目を向けているかどうかを、大学や企業側が確認したいからです。
AI・環境問題・少子化対策など、現在進行形で議論されている社会問題が、そのまま試験問題として扱われるケースも珍しくありません。
普段からニュースに触れ、自分なりの意見を持つ習慣をつけておくと、初めて見るテーマにも落ち着いて対応できます。
これは日々の情報収集が、そのまま入試対策になるということです。
面接で聞かれることがある
最近気になっているニュースは、面接でもよく聞かれる質問のひとつです。
面接官が知りたいのは「正しい答え」ではなく、受験生が社会に関心を持ち、自分の考えを言葉にできるかどうかです。
たとえば「最近気になったニュースは何ですか?」と聞かれたとき、ニュースの内容を説明するだけでは不十分です。
「なぜ気になったのか」「自分はどう考えるか」まで答えられると、面接官への印象が大きく変わります。
小論文の練習を通じて、ニュースに対する自分の意見を整理する癖をつけておくと、面接本番でもスムーズに答えられるようになります。
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広く社会問題を考えるきっかけになる
ニュースをテーマに小論文を書くことは、社会問題を自分ごととして考える力を育てます。
日常生活では素通りしがちなニュースも、「なぜこの問題が起きているのか」「どうすれば解決できるのか」と掘り下げることで、社会の仕組みや課題が少しずつ見えてくるからです。
たとえば、食料自給率の低下や外国人労働者の受け入れ問題なども、ニュースを起点に考え始めると、経済・文化・制度など多くの側面とつながっていることがわかります。
こうした思考の積み重ねは、入試対策にとどまらず、社会人として必要な判断力の土台にもなっていきます。
社会人に限らず、大学入試や採用試験の面接などで高校生や大学生が自分の考えも含めパッと答えられると「そこまで考えているのか!」と感心されますよ。
ニュースからの自分の考えを答えることは即興的であり、普段からその人が何に関心があり、どういう考えを持っているのかを知りたいときに「最近の気になるニュースは何ですか」という質問は最適だといえます。
気になるニュースの探し方

いざ小論文を書こうとしても、「どのニュースを選べばいいか分からない」という人は多いはずです。
ここでは、記事の探し方から書く準備まで順を追って解説します。
新聞、ネット記事から見てみる
気になるニュースを探すには、まず新聞やネットニュースを習慣的に眺めることから始めましょう。
NHKニュースや朝日新聞デジタルなど、信頼性の高いメディアのトップページを開くだけでも、社会で話題になっている出来事をざっと把握できます。
最初から「小論文に使えそうな記事」を探す必要はありません。
「なんとなく気になる」「タイトルが引っかかった」という感覚で記事を開いてみましょう。
読み進めるうちに「なぜこうなったのか」「自分はどう思うか」という問いが自然と湧いてくるものです。その感覚こそが、小論文のテーマ選びの出発点になります。
考え方
記事を読んだら、内容を整理するための問いを自分に投げかけてみましょう。
「何が問題なのか」「なぜその問題が起きているのか」「社会にどんな影響があるか」という順番で考えると、ニュースの表面だけでなく背景まで掘り下げられるようになります。
たとえば、物価上昇のニュースであれば、「なぜ値上がりが続くのか」→「輸入コストや円安の影響」→「家計や中小企業への打撃」という流れで考えを広げることができます。
こうして問いを重ねることで、小論文に必要な「自分の意見」が見えてきます。
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まとめる準備をする
考えが整理できたら以下を参考にして、書く前にメモとして箇条書きにまとめておきましょう。
内容まとめのテンプレート
問題の内容:
背景・原因:
社会への影響:
自分の意見:
テンプレートの記入例
テーマ:不登校児童・生徒数の増加
問題の内容: 文部科学省の調査で、小中学校における不登校の児童・生徒数は年々増加傾向にあり、近年は過去最多水準が続いている。学校に行けない・行かない子どもが増えていることが社会的な課題。
背景・原因: いじめや人間関係のトラブルだけでなく、「学校という環境そのものが合わない」と感じる子どもが増えているとの指摘。コロナ禍で生活リズムが乱れたことや、オンライン学習の普及によって「学校に通わなくても学べる」という意識が広がったことも一因。
社会への影響: 不登校が長期化すると、学習の遅れや社会との接点が減ることで、将来的な就労や自立に影響が出るケースもある。一方で、フリースクールやオンライン教育など、学校以外の学びの場への関心も高まっている。
自分の意見: 「学校に通うことが正解」という価値観を見直す時期に来ている。多様な学び方を社会全体で認めつつ、どの子どもも孤立しない仕組みを整えることが重要。
「問題の内容」「背景・原因」「社会への影響」「自分の意見」の4点を書き出すだけで、小論文の骨格が一気に固まります。
頭の中だけで考えていると、いざ書き始めたときに論点がぶれやすくなります。
短くてもよいので紙やスマホのメモに書き出す癖をつけると、文章を組み立てるスピードも上がります。
準備に使う時間は短くても、書く質は大きく変わるでしょう。
気になるニュースがなければ、興味のあるニュースを探す
「特に気になるニュースが思い浮かばない」という場合は、自分の好きな分野から入るのが近道です。
スポーツ、音楽、ゲーム、ファッションなど、どんなジャンルでも社会問題と結びついている場合があります。
たとえば、好きなスポーツ選手の引退ニュースも、アスリートのセカンドキャリア問題や競技環境の整備という切り口で小論文のテーマになり得ます。
「興味はあるけど社会問題かどうか分からない」と思ったら、「なぜこうなっているのか」と一歩踏み込んで考えてみてください。
興味のある分野から入ることで、書く内容に深みが出やすくなります。
最近気になっているニュースでの小論文の書き方

ニュースが決まったら、次は実際に小論文として書き上げる段階です。テーマの状況別に書き方のポイントを見てみましょう。
テーマが決まっている場合
「環境問題」「AI技術」など、あらかじめテーマが指定されている場合は、そのテーマに関連する最近のニュースを探すことが最初のステップです。
テーマが大きい分、切り口を絞ることが重要になります。
たとえば「AI技術」がテーマなら、AI全般について書こうとすると内容が散漫になりがちです。
「生成AIの著作権問題」や「AIによる雇用への影響」など、ひとつの論点に絞ることで、限られた字数の中でも深みのある論述ができます。
同じテーマでも切り口次第で内容は大きく変わるため、自分が最も書きやすい角度を見つけるようにしましょう
テーマが決まっていない場合
テーマが自由な場合は、自分が普段から関心を持っている分野のニュースから探し始めるのが取り組みやすい方法です。
好きな分野であれば背景知識もあるため、内容を深めやすくなります。
ただし、小論文として成立させるには「社会性」が必要です。
個人の話題や単なる出来事の紹介にとどまらず、「なぜ社会問題なのか」という視点を持てる記事を選びましょう。
テーマが見つからないときは、ニュースサイトの「社会」「経済」「国際」などのカテゴリをひととおり眺めてみると、引っかかる記事が見つかりやすくなります。
書き方
テーマと切り口が決まったら、「序論・本論・結論」の3段構成を意識して書き始めましょう。
序論で問題提起と自分の主張を示し、本論でその根拠と背景を説明し、結論で主張を締めくくる流れが基本です。

書く前にメモで骨格を整理しておくと、途中で論点がぶれにくくなります。
また、自分の意見を述べる際は「思います」より「考えられます」など、やや客観的な表現を使うと論文らしい文体になります。
反対意見にも一度触れてから自分の立場を示すと、説得力がさらに増します。
書き慣れてきたら、時間を計って書いてみる
ある程度書けるようになってきたら、実際の試験を意識して時間制限を設けて書く練習を取り入れましょう。
入試の小論文は、限られた時間の中で構成を考え、書き上げる力が求められます。
はじめの目安として、600字の小論文であれば40〜50分以内を目標にしてみてください。最初は時間内に書き終わらなくても問題ありません。
繰り返すうちに、テーマを読んでから構成をまとめるスピードが上がり、本番でも落ち着いて対応できるようになります。
時間を計ることで、自分の弱点も見えやすくなるでしょう。
例題と解答例

実際に小論文を書くイメージをつかむために、直近の具体的なニュースをテーマにした字数別の解答例を用意しました。構成や論の展開を参考に、練習に役立ててください。
解答例1(600字)
【例題】最近気になっているニュースをもとに、600字以内であなたの考えを述べなさい。
【解答例】
文部科学省が公表した令和6年度の調査によると、小・中学校における不登校の児童・生徒数は約35万人、いじめの認知件数は約75万件に達し、いずれも過去最多を更新した。この数字は、現在の学校教育が子どもたちの実態に追いついていないことを示していると考える。
背景には、SNSを通じた人間関係のトラブルが学校外にまで波及しやすくなったことや、発達特性を持つ子どもへの支援が十分に整っていない現状がある。加えて、教員の長時間労働による余裕のなさが、子どものSOSを見逃す一因にもなっていると考えられる。こうした状況が続けば、支援が届かないまま孤立する子どもが増え、将来の自立や社会参加にも影響が生じかねない。問題は学校内にとどまらず、社会全体のコストとして跳ね返ってくる可能性もある。
そこで対策としては、教科担任と別に常設のメンタルケアや発達障害の支援を専門にを行える教員を各学校に配置して、子供の相談を受け他の教員との情報共有を行う。現場の教員だけに任せるのではなく、学校長も含め学校全体の問題として情報を共有する。求められるのは、いじめや不登校を「個人の問題」として片付けない姿勢だ。教員が子どもと向き合う時間を確保できるよう業務の見直しを進めるとともに、学校・家庭・地域が連携して子どもを支える仕組みを整えることが急務である。過去最多という数字を、制度と社会意識を変えるための警鐘として受け止めるべきだ。(593字)
解答例2(800字)
【例題】最近のニュースを一つ選び、あなたの考えを800字程度で述べなさい。
【解答例】
2026年度から、所得制限を設けない形で高校授業料の無償化が拡大されることが、与党3党の合意により決定した。教育費の負担軽減という点では前進といえるが、この政策だけで教育の機会均等が実現するわけではないと考える。これまでの授業料支援制度は、保護者の年収によって対象外となる家庭も多く、経済的な理由で進学をあきらめる生徒が生じていた。今回の無償化拡大はその不公平を是正する意味を持ち、高校進学のハードルを下げる効果が期待される。制度として評価できる点は大きい。
しかし、高校に通うための費用は授業料だけではない。制服・教材・修学旅行など、授業料以外にかかる費用は依然として家庭の負担となる。また、塾や習い事などの学校外教育にかかる費用の格差は縮まらないままであり、学力差や進学機会の差は残り続ける可能性が高い。さらに、地方と都市部の学習環境の格差という問題もある。授業料が無償になっても、質の高い教育を受けられる学校が近くにない地域の子どもたちは、依然として不利な状況に置かれたままだ。無償化と並行して、地域間の教育格差を縮める取り組みも進める必要がある。
そして根本的なこととして、制服・教材・修学旅行が行き過ぎた高額にならないように学校側が家庭の負担を配慮する、塾や習い事をあまりせずとも学習や入試に公平に挑める学習改革や入試改革も必要だ。学習環境の差は質の点で必ずしも都市部ばかりが高いとは言えないが、オンラインで結んで地方と都市部の教育内容の優れた部分を共有して、どこにいても質の高い教育を提供することも考えられる。
真の教育機会の均等を実現するには、授業料の無償化にとどまらず、家庭の経済状況にかかわらずすべての子どもが質の高い教育を受けられる環境を整えることが求められる。今回の政策を出発点として、教育格差の解消に向けた継続的な取り組みが不可欠である。(775字)
解答例3(1200字)
【例題】最近のニュース気になった出来事を一つ選び、1200字以内であなたの考えを述べなさい。
【解答例】
2026年3月、米国カリフォルニア州の裁判所は、10代のころからInstagramやYouTubeを使用し続けた結果、重度のうつ病や摂食障害を発症したとして訴訟を起こした20歳の女性の訴えを認め、MetaとGoogleに対して計約9億5000万円の支払いを命じる評決を陪審が下した。アプリの設計そのものが未成年の依存を促すよう意図されていたと陪審団が認定したこの判決は、SNSと子どものメンタルヘルスの関係を改めて問い直すものである。
この判決が示すのは、SNSによる精神的被害が「使いすぎた個人の問題」ではなく、プラットフォーム側の設計上の問題でもあるという点だ。無限スクロールや推奨アルゴリズムといった仕組みは、ユーザーをより長く画面に引きつけるために設計されており、自制心が発達途上にある10代の子どもには特に強く作用する。依存状態に陥りやすい構造が意図的に組み込まれていたとすれば、企業の責任は免れない。日本においても、SNSの利用による子どもへの影響は深刻な問題となっている。文部科学省の調査では不登校やいじめが過去最多を更新しており、その背景のひとつにSNSを通じた人間関係のトラブルがあることは広く指摘されている。学校外でも続く人間関係のストレスが、子どもたちの心に与える負担は想像以上に大きい。
さらに、SNSの過度な利用は自己評価の低下とも関係があるとされる。他者の「いいね」の数や見栄えのよい投稿と自分を比較し続けることで、劣等感や孤独感が強まるケースが報告されている。特に思春期の子どもにとって、こうした影響は深刻であり、放置すれば長期的なメンタルヘルスの問題につながりかねない。
この問題の解決には、複数のアプローチが必要だと考える。まず企業側には、未成年ユーザーに対して依存を促す設計を見直す責任がある。年齢確認の厳格化や利用時間の上限設定など、プラットフォーム側の自主的な対策が求められる。今回の米国の判決は、その動きを加速させる契機となりうる。
学校や家庭においても、SNSとの付き合い方を子どもとともに考える機会を設けることが重要だ。「使ってはいけない」という禁止ではなく、「どう使うか」を教えるメディアリテラシー教育(情報を正しく読み取り活用する力を育てる教育)を充実させることが、現実的かつ効果的な対応といえる。それは不登校や引きこもりをはじめ、悩みを抱えた子供にとってはSNSがその子の居場所の一つになっているという指摘もあるからだ。日本でも今後、SNS企業への法的規制や未成年保護に向けた政策議論が本格化することが予想される。SNSの問題を「子ども自身の自己管理の問題」として片付けるのではなく、社会全体の課題として受け止め、制度・教育・企業倫理の三方向から対策を進めることが求められている。(1113字)
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